このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句
名月や池をめくりてよもすから
出典は
『あつめ句』
(貞享4年編)。
貞亨3年(1686年)8月15日、
芭蕉庵
で月見の宴を催した折の句。
丁卯のとし
一、
芭蕉菴
の月みんとて、舟催
(ふなもよひ)
して参りたれば、
名月や池をめぐつて夜もすがら
翁
『雑談集』
「丁卯のとし」は貞享4年。貞享3年の誤り。
芭蕉43歳の時である。
此わすれながるゝ年の淀ならむ
名月や池をめぐりて夜もすがら
必とする事なきは
素堂
亭の年わすれにして、固とせざるは芭蕉庵の月見なるべし。
『葛の松原』
春には
蛙
が飛び込んだ池である。
名月や池を廻りて夜もすから
此句ハ詞すらすらと云下して芭蕉庵一夜の佳興なるへし。宵の程は竹のかこミ花やかにさし出るより下り立て、句をもとめ詩を吟す。やゝ光半天にかゝりて、池水は氷をしけることく、盃をあらふ客も思ひやらる。まして暁は士峯に光をおさめて物の栄梧も観すへく、「かたふく月のおしきのミかハ」と詠る哥の心も籠れる歟。是等ハ句外の意味なれは無用の弁とて高き人は呵りたまハめと、我此事を思ひ立日より初学に古翁の粉骨をしらしめん為にして、更に老俳の手にふるへくも思ひ侍らねハ、しりへに嘲りをかへり見す、みしかき才を動しはへる
『芭蕉句解』
青森県五所川原市の
芦野公園
、八戸市の
「芭蕉堂公園」
、鰺ヶ沢町の
広沢寺
宮城県柴田町の
大光寺
山形県米沢市の
心光寺
、
極楽寺
栃木県藤岡町の
繁桂寺
群馬県みどり市の
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、
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、高崎市の
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、日出町の
松尾寺
熊本県苓北町の
「民宿一休」
に新旧2基の句碑がある。
芭蕉堂公園の句碑
高沢寺の句碑
大光寺の句碑
繁桂寺の句碑
阿左美沼の句碑
瀧の宮神社の句碑
天神社の句碑
妙広寺の句碑
山梨岡神社の句碑
三光寺の句碑
松原湖の句碑
頼岳寺の句碑
源池公園の句碑
浄土寺の句碑
中村浩の『句碑のある風景』(1976年)によれば、
料亭「冨竹」
の庭に「
名月や池をめぐりて夜もすがら
」の句碑があったそうだが、現在行方不明。
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