このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
蕉 門
鶴屋句空
卯辰山金剛密寺は瑜伽最上乘の靈 | |
場にして、乙劔大明神垂迹の地也。 | |
本地は不動明王なりとかや。此院 | |
の北の山陰に大きなる藤あり。そ | |
の陰をたのみてすみ侍しころ花の | |
さかりに | |
藤咲ていほりのやうになかりけり
| 句空 |
つよかれとつくらぬ花のいほりかな
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北枝
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うらやましうき世の北の山桜 | 翁 | |||||||||||||||||||
雪消えしまふ細ね大根 | 句空 |
此川の黒谷橋は絶景の地也。は | |||||||||||
せを翁の平岩に座して手をうちた | |||||||||||
ゝき、行脚のたのしみ爰にありと | |||||||||||
一ふしうたはれしもと、自笑かか | |||||||||||
たりけるになつかしさもせちに覺 | |||||||||||
へて、 | |||||||||||
今の手は何にこたえむほとゝぎす
| 句空 |
句空法師が山寺に来りけるをとゞめて | ||
豆腐こそなのらね山は時鳥 | 浪化 | |
かへし | ||
ほとゝぎす山には鬼もなかりけり | 句空
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