この列車1日1往復ずつしか走らない。早朝にアランヤプラテートを出発して午前中にバンコクへ到着。そして折り返しでアランヤプラテートへ戻る。もう一方は逆のルートで同様に運用される。この繰り返しである。 鈍行列車であり全車両が3等車なので乗車料金以外に何も追加料金がないので本当に利用しやすい。使用される列車はディーゼル・カー(自走車)や機関車牽引の客車だったりと頻繁に変わる。走行距離も短いので当然、食堂車はない。 途中のチャチュサーオ分岐点までならエアコン車両が走っている。そしてその先のガビンブリー駅までならまだ何往復でもできるくらいに列車の本数も多い。しかしアランヤプラテートとなるともう引き返せない場所になってしまう。 アランヤプラテート駅はタイ・カンボジア国境の手前10KMに位置する。ブーゲンビリヤの咲き狂う長閑な田舎駅。駅前に何件が屋台があるだけなので、食事はできても料理は選べない。
▲タイとカンボジア国境にかかる橋
この列車の走る第二次世界大戦前に建設されて以来、今ひとつぱっとしない路線である。しかしながらかつてはカンボジアへとつながっていた由緒ある鉄路でもある。現在ではアランヤプラテートで折り返してしまうが、ちょっと前まではクロンルック停留所や国境ギリギリのタイ停留所まで走行していた。 |