このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

「成田スカイアクセス」臨時報告書
2010年7月、空港第2ビル駅の現況

成田高速鉄道アクセス (成田スカイアクセス/成田新高速鉄道)の工事の様子について過去分は下記の通りご紹介しております。

2005年8月
2006年8月
2006年12月
2007年8月
2007年12月

2008年6月

2008年9月
2008年12月
2009年3月
2009年6月
2009年9月
2009年12月
2010年1月
2010年3月
2010年6月

2010年7月1日付でご報告した四半期報告書をもってこの一連のシリーズも最終回、としましたが、2010年7月3日の空港第2ビル駅分離工事に伴う停車位置変更の現況を見ると、7月1日付での状況が予想以上に大きく動きました。
そのため、最終回と振りかぶった後ではちょっと不細工ですが、シリーズ2回目の「臨時報告書」としてお送りします。

「skyliner」もあとわずか

※写真は2010年7月撮影

※成田新高速の進捗に関しては下記もご参照ください。

2005年8月
2006年8月
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2009年6月
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2010年3月
2010年6月


●様子を確認、のはずだったが
分離初日の7月3日は、まさか一夜にして壁が出来るはずもなく、停車位置の変更くらいでしょうが、まあ取り敢えず確認だけでも、と軽い気持ちで訪問してみました。

空港へ向かう特急の車内では、停車位置変更の案内がさらりと流れた程度で、到着時点ではぱっと見あまり変わらないな、と言う印象ホームに降りたのですが、まさかこんなに見どころが多かったとは、というのが率直な印象です。まあもっと前から見えていたのかもしれず、見落としも多分にあるかとは思いますが、とにもかくにも変化は大きかったです。

いろいろ見ながら考えたのは、この内容をどう扱うか。開業時にその後の変化として織り込むか、それともブログのほうで速報だけ流すか、と思っているうちに、どんどん変化点が目についてきて、これは7月1日付のレポートを改稿するか、それとも「臨時報告書」にするか、と言うレベルになったのです。

そして最終的に「臨時報告書」とすることにしました。

●表示類の細かい変化
これは6月中下旬の訪問時に見落としていたのかもしれませんが、駅名標の左肩に成田空港駅や成田湯川駅で見られるようなラインカラーを使ったワンポイントが入っていました。今回新規に供用された京成成田寄りの部分は当然として、その他の従来からのものともども付記されていますが、その青色のワンポイント、おそらく「京成本線」と入っているのでしょうが、シールで目隠しされています。
7月17日までは成田スカイアクセス線経由は無く、京成本線は元からあるので隠す必要はないのですが。

青いワンポイントが入った駅名標

なお、船橋経由は「京成本線経由」と案内するようで、この後見た高砂の目隠しされている表記類も同様でした。アナウンスは練習がてらなのか、「京成本線、××行きです」と言うアナウンスする車掌が早くもいましたが。

このほか、番線と方面の表示も分離対応版が。
「スカイライナー」の部分は「シティライナー」が隠れているのでしょうか、その上の「京成本線」と思しき部分と併せて目隠しされ、そのうえから「スカイライナー」と書かれている表示は、よく見ると「1番線」を示す「1」の下に「3」が見えます。
おそらくスカイアクセス側が上り1番線、下り2番線。京成本線側が上り3番線、下り4番線となるのでしょう。

経由と「シティライナー」が目隠しされた表示

壁面の停車位置案内も、これまでのスカイライナーと一般列車の縦列停車の案内から、分離対応でスカイアクセス、京成本線のそれぞれの案内になっています。ただしその下にラインカラーが見える案内は当然目隠しされ、ライナー系の乗車口案内が上書きされています。

スカイアクセス側エリアのもの京成本線側エリアのもの


●分離柵と仮囲は
昨日の最終までなかったものが一夜城のように現れているわけはないのですが、どちらも仮設の柵で仕切られていました。

下り2番線ホーム青い停止目標は後述

下り2番線ホームのそれは分離柵の位置を示す黄色いラインより手前にあり、分離柵建設工事用のスペースを確保した感じです。

黄色い線の手前に柵
(壁面にグレーの縦線が入っている位置の
ホーム上に黄色い線があります)

装飾のない門のところも塞がれています。
なお、ここは現状はどちらも立ち入り可能エリアですが、将来的に上りホーム側はスカイアクセス側になるため、仕切る必要があります。

装飾のない門を仕切る柵

今回の変更で、使える階段、ESは2ヶ所のみ。成田空港方のESは2基とも上りにして、上野方の1基のESは下り専用とし、事実上2ヶ所の階段、ESを乗降分離する格好で使っています。遠い方のものを乗車用にしているのは、列車後方にホーム上、車両とも乗客が集中するのを回避する目的もあるようです。

上りホームの「仮囲」

なお、コンコースについては目立った変化はない模様です。

●停止目標の変化
実は臨時報告書を出す決心をしたのはこれに気付いたからです。

今回の分離、停車位置の変更により、京成本線経由の列車とスカイアクセス経由の列車で上下とも停車位置が完全に分かれました。
習熟運転の列車はスカイアクセス側に停車し、定期列車は回送も含めて本線側に停車します。
ちょうど新AE系の列車が来ましたが、何と車内に人影が見えます。どうも試乗会の列車のようですが、車両定員の半分もいるかという状態で、抽選でご招待と言う触れ込みとのギャップがありました。

そして、分離柵を確認してさてそろそろと思っていたところ、目に飛び込んできた青い輝きを見て仰天です。
何と停止目標の菱形の枠が青く光っています。京成本線側の停止目標ですが、青く光らせることで京成本線系統はこっちに停車、という注意を促しているようです。

京成本線系統は青い表示

この停止目標、普段は白い枠のままで光りませんが、列車到着が近付いて進路が設定されると系統に応じた場所のそれが光ります。
編成に応じて光る位置を変えれば優れモノですが、さすがにそこまでは対応していないようで、4連から6連、8連、AE用と4か所全てが光ります。

スカイアクセス系統はオレンジの表示

そしてスカイアクセス系統の場合はオレンジに輝きます。ホーム端部のGG信号とオレンジの停止目標が新型スカイライナーを見守ります。

開業2週間前の段階の変更はどの程度のものかと思いましたが、予想以上というか、いよいよ本番を感じさせる変化になっていました。
後は分離柵の建設や、コンコースの中間改札の整備が残っていますが、特に空港第2ビル駅上りホームの分離柵はまさに「一夜城」になるので、どうなるかが楽しみです。
このあたりはこんどこそ本当に開業時のレポートに回す部分になりますので、しばしのお待ち頂きたく思います。


なお、「最終」の後の臨時と言う締まらないレポートの最後に、金町線分離・高架化工事の速報をおまけ画像としてご紹介しましょう。

この週末は2日間の特別ダイヤによる運行とそれによる工事ですが、下り線のレールは一部撤去され、早くも合流地点には鋼矢板が打ち込まれ、路盤の基礎を作るべく整地中でした。
これが完了したらレールを敷いて、電気関係の敷設を終えれば完成という段取りです。

合流地点から高砂方高砂方から合流地点方面








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