このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

2008年9月版、「成田新高速」の現況

成田高速鉄道アクセス (成田新高速)の工事の様子についてはこれまで、 2005年8月2006年8月2006年12月2007年8月2007年12月 、そして 2008年6月 の様子をご紹介しております。

従来は現地訪問のチャンスが限られることもあり、原則夏と冬の年2回のご紹介でしたが、今般居を変えたこともあり、今後は折にふれてご紹介できることになりました。今後は基本的に「四半期報」として、特別な出来事はその都度補完することになろうかと思います。

新体制での第1回目は9月段階での進捗をご紹介します。7月30日に下りた土地収用委の裁決により、土屋のJR交差地点を除き全区間での工事着工と進捗が確認されています。

大谷津からいよいよ土屋へ(正面が印旛日本医大)

※写真は2008年9月撮影

※成田新高速の進捗に関しては下記もご参照ください。

2005年8月
2006年8月
2006年12月
2007年8月
2007年12月

2008年6月

2008年12月
2009年3月
2009年6月
2009年9月
2009年12月
2010年1月
2010年3月
2010年6月
2010年7月


●印旛日本医大〜北総自動車学校
松虫姫公園東側の交差部分、交差道路を迂回させて北千葉道路と成田新高速の構造物を建設してきた部分ですが、工事が進捗し、9月8日に仮設道路の使用を停止し元の道路に戻しています。

迂回道路の供用終了(左手が印旛日本医大)

ただし、往復4車線のうち東側の2車線分だけの完成となっており、今後は暫定2車線交通を続けながら残る2車線の工事を進める模様です。

交差部分の構造(右手が成田空港)

交差部分の構造を見ると、北千葉道路が成田新高速を挟む構造そのままに4つの穴が開いた格好です。

松虫高架橋(左手が成田空港)

谷津田を越える松虫高架橋も高架橋、築堤を取り混ぜた構造が見えてきています。なかなかアプローチし辛い北総自動車学校裏手の谷津田にも橋脚が立ち並んでいます。

北総自動車学校裏手
(正面に自動車学校。左手が成田空港)


●北総自動車学校〜印旛捷水路
北総自動車学校横のR464との交差部分ですが、松虫姫公園のように上を走るR464を切り回す様子もないため、小さな隧道として建設するようです。

R464から成田空港方面R464から印旛日本医大方面

すでに両サイドからR464近くまで掘割構造の構造物が見てとれます。H型鋼の構造物の上に仮設道路を置く可能性も否定できませんが、そのままR464の下を掘りそうな勢いです。

吉高西高架橋(後方が印旛日本医大)

そこから吉高の台地の縁をかすめて印旛捷水路に向かう区間、台地の縁から谷津田に降りて、六方小学校に向かう道路は台地ごと削られ、別のルートだけが確保されています。
既存の地割りを無視するようにまっすぐ伸びる新高速の高架。既存道路は橋脚の合間を縫うように迂回しています。

台地を削って進む(後方が成田空港)

台地を離れて捷水路に向かう区間、背の低い高架橋は橋桁も出来上がっており、その先捷水路へと向かう橋脚群に関しては、その幅が他に比べて広いのではないか、ということからいくつかの憶測を呼んでいるようですが、現地で見た感じでは前後の区間と比べて特に変わった感じもなく、単純に走破する格好になりそうです。

吉高からの高架橋(左後方が印旛日本医大)

案能橋の西側まで橋脚が立ち並んでいますが、捷水路の渡河部は重機とそれを支える足場が捷水路部分に張り出しているものの、橋脚の類は見えません。ただここから甚兵衛大橋付近までは新高速の建設現場でも群を抜いて多数の大型重機が勢ぞろいしており、印旛沼渡河の工事が他区間に比して難しいことがうかがえます。

捷水路渡河部の重機群(左手が成田空港)印旛沼渡河点へ続く(後方が成田空港)

捷水路左岸をR464に向かう村道は工事用車両のために若干拡幅されましたが、R464との交差部分では国道への右左折や、国道からの進入を容易にするべく村道の切り回し工事を行っており、完成後はR464ときれいなT字路になるようです。ひょっとしたら信号が設置されるかもしれません。

切り回し工事現場(正面がR464との交差点)


●印旛捷水路〜松崎
案能橋から印旛沼を越えて甚兵衛付近までは重機は立ち並ぶが橋脚が見えない区間。しかし、甚兵衛付近ではR464の西側にも橋脚が立ちだしました。

R464から甚兵衛機場を経て八代方面への高架橋は進捗が早く、橋桁も架かっています。それどころかR464交差部近辺では側壁の基礎なのか橋桁から立ち上がる謎の「柱」状のものが見えます。

柱状のものは何か(右手が成田空港)

高架橋の進捗が速いのは甚兵衛機場の先、台方から松崎へ向かう市道との交差部分あたりまで。交差部分は工事のため市道が迂回していますが、その西側、高架橋が立ち並ぶと思われる区間に、ごく一部築堤になりそうな区間が見えますが、どうなるんでしょう。

甚兵衛機場東側(右手が成田空港)

八代高架橋の松崎側、コの字を立てたような橋脚の区間ですが、橋脚の間、というか将来架かる橋桁の下に何か構造物をつくるようです。そのスペースを確保するための変則的な橋脚と言うことでしょうか。

八代高架橋と松崎方面(後方が成田空港)

そこから松崎トンネルになる成田NT西縁の台地に挑みますが、台地の上縁まできれいに更地になっており、トンネル工事には見えません。

●松崎〜土屋
その台地の上にあがってみると、ルートの地上部分では遺跡の発掘調査中。成田NTは公津遺跡群の上に立つため、掘り返すと何か出てくる公算が高いです。
これなら掘割でも変わらない、と言う感じですが、八代側の様子から見るとかなり浅いトンネルで成田ニュータウン北駅に抜けるようです。

松崎TN地上部(後方が印旛日本医大)

湯川車庫跡にできる成田ニュータウン北駅付近の様子はあまり変化なし。成田NTの外周道路からかつての湯川車庫に入るところに湯川車庫は移設。バスの営業はもともとこの分岐点に「湯川車庫」バス停を設けていたので変化はありません。この分岐部に成田ニュータウン北駅建設現場への案内看板が立っています。

成田NT北駅工事中(右手が成田空港)

ここから山口押畑高架橋で大谷津に向かいますが、こちらも橋脚工事の真っ最中。気になるのは成田安食バイパスから遠望できる区間で、橋脚の足場なのに連続して足場が組まれている区間。橋脚に橋桁と言う構造ではなく、いわゆる普通の高架橋構造になるのかも。

山口押畑高架橋(右後方が印旛日本医大)

成田安食バイパスから大谷津の区間、大谷津運動公園と過ぎれば、これまで用地買収が遅れて着工ができていなかった区間。
R408から土屋にかけての区間も重機が入り、工事のラインが土屋の高架橋の終点に向けて一直線に姿を現しました。
大谷津運動公園東側の竹林も線路幅の分だけ刈り込まれ、土屋から大谷津まで見通せます。

土屋から見た新規着工区間(後方が印旛日本医大)

ただし現状の工事区間は成田線西側の市道まで。
ここから成田線をまたぎ土屋高架橋の分断区間につながる区間の工事はまだ手つかずの状況です。ただし土屋高架橋の終端部の北側に仮設のやぐらが立っており、工事関係の何らかの施設なんでしょう。


***
前回から3ヶ月とあって目立った変化は押畑地内の収用委裁決区間がメインです。
ただ進捗と言う意味では甚兵衛〜船形区間の高架橋が目覚ましく、また、吉高あたりの橋脚群も揃ってきました。

現状は成田新高速の建設が大きく先行していますが、北千葉道路の施工もあるわけで、今後は北千葉道路の設備がどのように付加されていくかも見どころになるでしょう。







習志野原の交通局へ戻る

習志野原今昔物語に戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください