このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
2008年初夏、「成田新高速」沿線駆け足散歩
成田高速鉄道アクセス
(成田新高速)の工事の様子については、
2005年8月
、
2006年8月
、
2006年12月
、そして
2007年8月
に続き、2007年年末の様子を全線踏破するかたちで
前回ご紹介
しました。
通常ですと今回は7月から8月あたりのレポートとなるのですが、今回は諸般の事情で6月に上京した際に軽くではありますが印旛日本医大〜大谷津の様子を見て来ました。
7月30日には土地収用委の裁決が下り、全線の用地の確保に目途がつきましたし、いよいよ2010年の開業に向けて工事が佳境に入ったことで、3年前のレポートでご紹介したのどかな田園風景が大きく変貌しています。
早くも高架橋が立ちあがった区間も(甚兵衛大橋・R464から撮影) |
※写真は2008年6月撮影
※成田新高速の進捗に関しては下記もご参照ください。
2005年8月
2006年8月
2006年12月
2007年8月
2007年12月
2008年9月
2008年12月
2009年3月
2009年6月
2009年9月
2009年12月
2010年1月
2010年3月
2010年6月
2010年7月
●印旛日本医大
松虫姫公園から現場を見たのですが、県や村があまりメンテをしていないのか、駐車場あたりの環境がかなり悪くなっています。
印旛日本医大からの掘割が前進 |
道路との交差地点の構造物はほぼ出来上がり、谷津田を下る路盤が見えます。
台地の縁を削って進む路盤は谷津田を低い高架橋(松虫高架橋)で跨ぐので、谷津田に背の低い橋脚が並んでいます。
谷津田を下る路盤(左後方が印旛日本医大) |
ここから北総自動車学校方面に向かうため、前回見落とした「直登」ルートを狙いましたが、クルマが通れそうな道が見当たりません。いくつかカーブミラーがある道もありますが、どうも心細く、結局R464が大きく迂回するあたりまで進んでしまいました。
松虫高架橋の橋脚(右後方が成田空港) |
●印旛捷水路
以前は駐車スペースがふんだんにあった吉高の大桜への分岐付近は工事用の事務所や工事用車両用のスペースに化けてしまい、おいそれとは停められそうに無いです。
自動車学校南の印旛中央公園から現地へのアクセスを試みましたが、どうも少し離れているようでもあり、結局捷水路へ急ぐことにしました。
捷水路から見た現場(右後方が成田空港) |
瀬戸交差点を左折し、県道から外れて六合小学校を経て、県道から見えるオレンジ色の橋に出ました。県道の橋と違い、捷水路沿いの道へアクセスすることは出来ないようで、少し進んで見ましたが道がどんどん狭くなり、かつ捷水路からも離れてきたので引き返しました。
案能橋付近の橋脚群(右後方が成田空港) |
捷水路の上から渡河点方向を見ると、重機が立ち並び、構造物も見えます。
県道経由で捷水路の右岸道路に出て、左岸に回りこむと、吉高から降りてくる路盤や構造物が見えます。
案能橋西詰の橋脚(右後方が成田空港) |
捷水路に沿って真っ直ぐ進んでいた道路と自転車道は、新高速が交差するあたりで鍵型に迂回するようになっています。このあたりは捷水路を跨ぐ橋梁の台になると思しき橋脚が立っており、完成時の姿を想像するのもいいでしょう。
●印旛沼渡河点
印旛沼をわたる橋梁工事に立ち並ぶ大型重機の列は前回と同じ。現場近くまでアクセスするのはクルマゆえさすがに憚られるので、そのまま光の谷からR464に出て、台方の十字路脇にある甚兵衛公園に向かいます。
R464から見た渡河点(後方が印旛日本医大) |
甚兵衛大橋を渡り、交差地点あたりから東側は上部工事も進んでおり、高架橋が真っ直ぐ伸びている様子に、ここだけを見ると完成が見えてきた感じです。
ここだけ高架橋が伸びる...(右後方が成田空港) |
甚兵衛公園にクルマを停めて周辺を歩いてみます。
青々と育つ稲田や蒲の穂越しに伸びる高架橋に、完成後にあのスタイリッシュな新スカイライナーが疾走する様を想像すると心が躍ります。
印旛沼渡河点と足場(左手が印旛日本医大) |
向きを変えて北印旛沼の入り江に向かい、渡河点を臨みます。
鋼構造物の足場が入り江に立ち、大型重機が所狭しと立っていますが、この区間の構造物は確認できません。どのようなデザインで印旛沼を渡るのでしょうか。
渡河点からR464へ(右手が成田空港) |
●八代から松崎
高架橋が続く区間は程なく終わり、甚兵衛機場の裏手は橋脚が立ち並ぶ区間。
その先松崎の台地にかけては整地中の区間もあり、進捗はまだら模様です。
遠く松崎地区を望む(後方が成田空港) |
その中で特徴的なのは松崎の台地に近い八代高架橋の橋脚の構造。
他が普通の?一本足なのに、ここは「ロ」の字というか、「コ」の字を立てたようなというか、ともかく箱型構造というようなスタイルです。
特徴的な橋脚(後方が印旛日本医大) |
台地に向かうあたりも台地の縁の木が伐採されており、そのまま成田ニュータウン北駅へ抜けるトンネルにつながるようにも見えます。
台地の縁部は丸刈りに(後方が成田空港) |
●台地の上から
成田線の線路まで進んでから台地に取り付き、台地の上からトンネル予定地の辺りを見ることにしました。
外小代公園にクルマを停めて歩いて見ますが、八代方面を見通す松崎トンネル予定地のあたりでは、地上部分も伐採、整地されており、トンネルがどのような構造、深さで通るのかが気になります。
台地の上も整地中(左後方が印旛日本医大) |
湯川のほうに細道を抜けて見ますが、地上からは何かやっているという痕跡はありません。
トンネル出口のあたりと思しき台地の縁部に出るのは難しく、送電塔の管理通路らしき道を辿ってみましたが見通しが利きません。
トンネル上?の台地で見かけた例のリボン (後方が印旛日本医大) |
その先の台地の縁に立つ食堂の駐車場からは少し距離がありますが、成田ニュータウン北駅の工事現場が見通せました。
千葉交通の湯川車庫は跡形も無く、新駅の構造物になるのか、コンクリートの構造物が立ち上がっています。
成田ニュータウン北駅(右後方が成田空港) |
●山口から押畑
谷津田に沿って成田安食バイパスに出てもいいのですが、工事区間が横断することもあり、かつての道が通れるかどうか定かでないため、いったん県道の旧道経由で土屋交差点に出て、逆方向から大谷津に向かいました。
大谷津運動公園の中は変化がなさそうなので、そのままバイパスを行き、交差地点へ。
半年前は赤く塗ってキロ程を記した木の棒が田んぼに並んでいただけのエリアですが、ここも成田ニュータウン北駅方面からの山口押畑高架橋の工事が進んでいます。
遠方にうっすらと湯川付近の切り通しを見る (後方が印旛日本医大) |
振り返ると大谷津運動公園への区間も工事が始まっており、運動公園内の橋脚群とつながる日も遠くは無いようです。
振り返ると大谷津までの間も工事中 (後方が成田空港) |
そこから土屋の高架橋までの区間は相変わらず音無し。
ある意味最も早く完成した区間なのに、そことの接続部分が最後の着工になるようです。
7月30日に土地収用委の裁決が下った問題の土地は市街地の地下を通過するためもめるかと思った松崎地内ではなく、押畑地内でした。千葉日報によると、押畑地内の字入田谷津から浅間下までの区間と、少し離れた浅間下の別の土地のようで、大谷津運動公園の東側、R408と交差するあたりだったようで、だから当該地区に近い土屋近辺の着工が遅れていたのでしょう。
***
前回から半年あまりの間の進捗には目を見張るものがあります。今後2010年の開業へ向けて、どう変化していくのか、いよいよ目が離せません。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |