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俳 書

『古今俳人百句集』(甲二・米砂・呂律編)



 文化14年(1817年)、 中村碓嶺 は熊谷に草原庵を構える。

 熊谷の草原庵を訪問したとされる俳人91名、故人9名の句を肖像とともに収録。

 文化15年(1818年)、『古今俳人百句集』刊。金令舎 道彦 序。九十九房 碓嶺 跋。

 文政元年(1818年)5月、 半場里丸 は身延山詣でに出立。信州から上州・下野・武州を巡歴、甲二・呂律を訪ねている。

  『随斎筆記』 に「文政元十二月二日一通 『百人一句集』来 熊谷磯屋 彦惣 呂律」とある。

元日や神代の事も思はるゝ
    守武

わが形も哀見ゆる枯野かな
   智月

かわ(は)らぬは嬉しさばかり後の月
    道彦

稲妻やむぐらの宿の中戻り
   国むら

あさら井の綱にもかけよ星の糸
    応々

しぐるゝや野は近づきのをみなへし
    雉啄

明星や桜さだめぬ山かつら
    其角

黄鳥のものにおくせぬ二月かな
   可来

澄兼て道まで出たり山清水
    嵐雪

若竹の夕空はやせ啼くすゞめ
   きよ女

今年にもきのふが出来ぬ松の内
    対竹

紙子着て鶴にやりたる日和かな
    護物

名月も御らむの通り屑家かな
    一茶

折れ兼て哀のさめる木槿かな
    雪雄

兄弟の顔見合すや不如帰
    去来

山の月あられ盈(こぼ)した顔もせず
    乙二

寝て起た顔もせぬなり春の鳥
   呂律

着てたてば夜のふすまはなかりけり
    丈草

枯芦のたふれた形(なり)や春の風
    対山

恥しやとまりをいそぐ秋の月
    葛三

手を延て折ゆく春の草木かな
    園女

静さに片よる秋か山の月
   亀丈

はな待つや花咲かぬ春のいつあらん
    碓嶺

はつふゆや年のよらぬををかしがる
   米砂

是ぞ此眼にも薬か草の露
   甲二

四五月のうなみさなみや蜀魂
    許六

春もやゝけしきとゝのふ月と梅
   翁

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