このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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旅のあれこれ文 学


大山澄太

 明治32年(1899年)10月21日、岡山県井原市で生まれる。

 昭和8年(1933年)3月19日、大山澄太は 近木圭之介 と山頭火の其中庵を訪問。

すつかり春だ。

(ママ)富黎々火さんが大山澄太さんと打合せてをいた通りに来庵、またお土産沢山、——味噌、塩昆布、蒲鉾。

大山さん自身出かけて、酒と酢と豆腐とを買うてくる、どちらがお客さんだか解らなくなつた。

樹明君もやつてくる、其中庵稀有の饗宴がはじまつた。

『其中日記(二)』

 昭和14年(1939年)10月1日、 種田山頭火 は大山澄太の紹介状を持って 高橋一洵 宅を訪れた。

 昭和15年(1940年)5月27日、山頭火は広島の大山澄太を訪ねる。

海上平穏、一時 宇品 着、電車で局にどんこ和尚を訪ふ、宅で泊めて貰ふ、よい風呂にはいりおいしい夕飯をいたゞく、あゝどんこ和尚、どんこ和尚の家庭、しづかであたゝかなるかな、私もくつろいでしんみりした。

『松山日記』

 昭和15年(1940年)10月11日早朝、山頭火は脳溢血で死去。

 昭和16年(1941年)3月21日、 一草庵 に山頭火の句碑を建立。



鐡鉢の中へも霰

 昭和16年(1941年)8月、山頭火の遺稿集『愚を守る』を春陽堂書店から刊行。

 昭和20年(1945年)、愛媛県内子町に疎開。

 昭和25年(1950年)10月11日、 其中庵跡 に山頭火の句碑を建立。



はるかぜのはちのこひとつ

 昭和27年(1952年)12月6日、熊本市の 大慈禅寺 に山頭火句碑を建立。



まったく雲がない笠をぬぎ

 昭和29年(1954年)10月10日、 戎ヶ森 に山頭火の句碑を建立。大山澄太揮毫。



雨ふる故里ははだしであるく

 昭和36年(1961年)、愛媛県教育文化賞。



ほろほろ酔うてこの葉ふる

 昭和47年(1972年)9月23日、熊本市の 瑞泉禅寺 に山頭火の句碑 を建立。



松はみな枝垂れて南無観世音

 昭和48年(1973年)3月21日、 一草庵 に山頭火の句碑 を建立。



春風の鉢の子一つ

 昭和51年(1976年)11月30日、山口市の 湯田温泉 に山頭火の句碑を建立。



ちんぽこもおそそも湧いてあふれる湯

 昭和56年(1981年)、愛媛放送賞を受賞。

 昭和57年(1982年)3月21日、防府市の 天神山公園 に山頭火の句碑を建立。



ふるさとは遠くして木の芽

 昭和57年(1982年)3月27日、下田市の 泰平寺 に山頭火の句碑を建立。



伊豆はあたたかく野宿によろしい波音も

 昭和57年(1982年)5月8日、唐津市の 近松寺 に山頭火の句碑を建立。大山澄太揮毫。



空へ山へまかはんにやはみたら心経

 昭和58年(1983年)11月1日、飯田市の 円山公民館 に山頭火の句碑を建立。大山澄太揮毫。



山しづかなれば笠ぬいでゆく

 昭和59年(1984年)12月21日、唐津市の 光孝寺 に山頭火の句碑を建立。大山澄太揮毫。



風の中声はりあげて南無観世音菩薩

 昭和60年(1985年)11月21日、久万高原町の 大寶寺 に山頭火の句碑を建立。大山澄太揮毫。



朝まゐりはわたくし一人の銀杏ちりしく

 昭和61年(1986年)10月11日、熊本市の 報恩寺 に山頭火の句碑を建立。



けふも托鉢こゝもかしこも花さかり

 昭和61年(1986年)11月15日、東京都荒川区の 本行寺 に山頭火の句碑を建立。大山澄太揮毫。



ほつと月がある東京に来てゐる

 昭和63年(1988年)、島原市の 護国寺 で講演会を開催。

 平成元年(1989年)4月10日、田原市の 潮音寺 に山頭火の句碑を建立。大山澄太揮毫。



あの雲がおとした雨にぬれている

波音の墓のひそかにも

 平成元年(1989年)5月18日、四国中央市の 土居高校 に山頭火の句碑を建立。大山澄太揮毫。



湧いては消えては山の高さの雲の

 平成元年(1989年)10月、 大山澄太の句碑 を建立。



坐しては観る山のむこうの山

 平成6年(1904年)9月26日、94歳をもって「大耕舎」にて没する。

 平成7年(1995年)、『大山澄太遺稿集』(大山正風著)刊。

 平成7年(1995年)、大山正風は一周忌に 大山澄太の句碑 を建立。



此の道しかない一人であるく

 平成12年(2000年)6月、 日尾公園 に大山澄太の句碑を建立。



しぐれ通つた林の中の里

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