このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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さて、今回の商談会“みやざき 食と農の商談会 2010”には、県内の酒造メーカー17社と三股町の農家レストランが出店を行っている。
県内の焼酎関係のフェアの場合、なかなか出店する業者の方が限られしまい、どうにもまんねり・・・な感も否めない状況があるのであるが(逆に言えば、それだけ資本の小さい会社が多いということ、また、これまでの経緯から県内消費をメインとしていない・・・ってなことが挙げられるかも知れませんね)、今回の商談会ではなかなか面白い出展内容となっていたのでお知らせしたい。
先頭打者は当然と申しますか、県下どころか既に全国的な知名度を獲得している
霧島酒造
さんです。
この項のtop画像の通り、“吉助”の
赤
が発売されたばかりということで、ブースのセンターに4合瓶が並べられておりました。 続いて、
雲海酒造
さん。
年明けから会社内がドタバタされていると思います。ですが、その中にあっても、きっちりと出展してくる辺りはさすがです。
画像の通り、“
日向木挽
”のを前面に出した展示となっております。 はい。えびの市にある
明石酒造
さんです。
主力銘柄の“
明月
”シリーズの紹介をされておりましたが、販売されたばかりの青いラベルの焼酎“特撰 明石”も並べられておりました。
う〜ん。実はコレ。まだ飲んだことがないですよ。どんな感じの味なのでしょうかね? 高千穂の
神楽酒造
さん。
最近売れ筋の主力銘柄“
天孫降臨
”の他、同社西都工場で作る“
西の都
”もキッチリと並べられておりました。
西都工場の前身は西の都酒造さんでして、神楽酒造さんとは平成21年に合併。銘柄は引き続き存置されます。 こちらは昨年末にラベルを一新したばかりの
ひでじビール
さん。
世界的な地ビールのコンペ“インターナショナル・ビアコンペティション2009”でジャーマンピルスナー部門金メダルを受賞した“太陽のラガー”を筆頭に、主力製品が紹介されておりました。ブースを担当するのはもちろん、同社の営業を担当しておられる小林さんでした(邪魔してすんませんw)。
そういえば、年末。忘年会の後に某大佐と合流したのですが、その際、ニシタチの立ち呑み処“たたんばぁ”で“花のホワイトヴァイス”をいただいたのでした。これが、とことん華やかでして。酔った頭で感動いたしましたよ。なお、同社については、猛牛さんが“
Soul Foods in 九州
”において、会社の様子を
紹介
されておりますが、行縢山を背負った工場のロケーションに「一度見に行きたいなぁ・・・。」と思っておりますです。
日南市の
京屋酒造
さん。
主力の“
かね京かんろ
”や“京屋時代蔵かんろ”の紹介がメインだったようです。
同社が設立する農業生産法人が生産した有機栽培のムラサキマサリ、合鴨米を使用した“侍舞(さむらいダンス)”。
原料からデザインまでこだわった1品とのことですが、度数は16度とのこと。ちなみに、グリーンが低温蒸留、ピンクが高温蒸留と差別化されているようです。
日南市つながりと言うことで、
王手門酒造
さんもご紹介をば。“
銀滴
”、“不阿羅王”のボトルが見えますね。
同社のラベルデザインの印象からするとシンプルな感じのブースでしたが、実はコレとは別に同社のデザインを手がける
ALDEBARAN(アルデバラン)
さんも出展されておりました。
そのテーブルにあったのはコレ。
王手門酒造の焼酎を使用した“こんぺいとう”です。
県の物産館でも取り扱いがありますが、かんしょと麦の2種類があるのですね。
純白のかわいらしいお菓子でしたが、焼酎の風味は控えめでした。
同じく、日南市つながりと言うことで、
井上酒造
さんと櫻の郷酒造さんの兄弟会社。
代表銘柄の“
飫肥杉
”シリーズと、あとは日向夏と麦焼酎のコラボであるリキュール“日向の夏子”が目に付きましたね。ディスプレイをご覧いただければおわかりでしょうが、とにかくアイテム数が多いです。 同じく、桜乃峰酒造さんです。
最近は県内限定の“
宮崎の四季
”もよく見かけますが、何と言っても主力銘柄の“平蔵”でしょう。減圧蒸留がメインの様ですが、今ではかえって珍しいです。
あ、日南市の蔵が続きますが、コレで最後かな。 再び県西地区に戻りまして、都城市の
都城酒造
さんのブースです。
最近は観光スペースの“
M's GARDEN
”をオープンさせたり、ハウスでの野菜の養液栽培に進出するなど、多角的に経営の拡大をされております。 こちらも銘柄の数は多いのですが、主力の“あなたにひとめぼれ”が並べられておりました。ですが、どちらかというと梅酒の方が目立っていたようにも思えたりもした次第です。
小林市の
本坊酒造
さんの小林工場。
甘藷焼酎の“虎吉”が盛大に並べられておりますが、中央のかわいらしいデザインのボトルは“姫伝説”という梅酒です。調べてみると椎葉産の梅を使用しているとのことで、この場合、“姫”は鶴富姫を指すのでしょうね。ふぅむ。そう言う意味ではこれも「農商工連携」だな・・・と。
右側の黄色いボトルは県特産の日向夏を用いた“日向夏ワイン”。ドライとスイートという2種があります。
それにしても、“
黒こうじ 大淀
”はやっぱり消滅したのですかね?
なんぞ、これ?と思われた方もいらっしゃると思いますが、三股町の農家が経営する
そば道場 百姓屋
さんが作るどぶろく“百姓の微笑み”です。クリィーミーで結構美味いのだ。なお、ピンク色のものは赤米で仕込まれております。
2005年に同町の農業を営む木下さんが国の構造改革特区の認定を受けて製造を開始されたのですが、今では三股町の特産としてしっかり認知されており、これを活用した新たな特産づくりが三股町では盛んなようです。
木下さんが経営されるそば道場ですが、三股町役場の近くにあるのですが、昨年には宮崎市内にも新店舗をオープンされております。リーズナブルに牛や豚といった農家料理を楽しめるようですよ。 宮崎市南部の加江田地区に蔵を構える
落合酒造場
さん。
最近は紫芋で仕込んだ“
赤江
”、“加江田”といった銘柄を店頭で見かけますが、先の焼酎ブームの頃はヨモギを原料に用いた“一ツ葉”やかぼちゃ焼酎の“香華”、“et”といった変わり種焼酎で有名でした。
最近は上記の通り、こだわりのかんしょ焼酎にばかり目がいってしまいがちですが、落合酒造場さんの挑戦のスピリットは忘れられていないようです。
画像は世界初のブドウ焼酎といわれる“尾鈴葡萄”。JA尾鈴産のブドウを2次仕込みに用いた意欲作なのですが、どのような味がするのでしょうか。ただ、商品の性格上、税法上はスピリッツの扱いとなるようです。 北上して、西都市にある
正春酒造
さん。
代表銘柄の座は、いつの間にか“
正春
”から画像の“
逢初
”に変わってしまった感があります。最近はこのもろみから
化粧水
も作られているようですね。
奥の瓶は柚子のリキュール“柚の雫”。柚子の一大産地である米良の山々に近いという立地を活かした商品です。 県北の延岡市に蔵を構える
千徳酒造
さんのブースです。県内唯一の清酒蔵。
ちなみに、平成20酒造年度の熊本国税局酒類鑑評会において出品した大吟醸酒が優等賞を受賞されたのを始め、近年、各種の観評会でも入賞を果たす銘醸蔵なのですね。JA高千穂との連携で“日向桜”(山田錦用使用)、“はなかぐら”(県酒造適合米“はなかぐら”使用)といったお酒が脚光を浴びています。 日向市東郷町の
富乃露酒造店
さん。代表銘柄の“
日向 あくがれ
”を精力的に宣伝されておりました。
新しい蔵らしく、担当さんも若い。何というか、フレッシュでしたよ。
同蔵については、
先日
の護衛艦ひゅうがの細島港入港ではないですが、地元密着というイメージが強く、新聞等でよく牧水まつりといった地域イベントに協賛されているのを見かけます。 最後は日之影町の
姫泉酒造
さん。
最近はかんしょ焼酎の“
無濾過 御幣
”や麦の“七代目 姫野”・・・といった商品がメインのようですが、同社のサイトの商品紹介を拝見すると、様々な原料で商品を作られていますね。
最近は業界初の栗麹を使用した焼酎を発売したことでも話題となりました。 最後に、強引に写真を撮影させていただいた姫泉酒造の佐藤営業課長さん。
オススメと言うことで、“無濾過 御幣”の5合瓶を持っていただきました。
同社の焼酎については、地域内消費がメインと思われる麦焼酎“
ほしゃどん
”が好きな私なのですが、その事を申し上げると、「今日は持ってきていなくて・・・。」と申し訳なさそうに対応してくださいました。むちゃぶりして本当にすみません。
快く撮影に応じてくださりまして、ありがとうございました。今後も、個性ある焼酎を造っていって下さい。 最後に総括。
本当であればもっと詳しくレポートさせていただいたところなのですが、仕事で来ていたこともあり、当日の予定も詰まっていたため、あまりじっくりと見ることができませんでした。そのため、(都農ワインの撮影をし損ねてましたのが悔やまれるのですが)ブースの撮影を済ませるだけで精一杯でした。目に付いた商品の詳しい紹介、また、バイヤーさんの反応・・・とやってみたかった事があったのですが、大変申し訳ないです。これは酒類だけでなく、他の農畜産物、水産物、加工食品も同様の反省。
ともかく、このように多数の県内蔵元が集まった例というのはあまり覚えが無く、また、商談会としてもバイヤーに加えて、一般客の入場も制限なしという性格の会でしたので、露出という点では非常に効果が高かったのでは?と思います。
聞いたところによると、出展企業さんからの評判が上々という事もあるようです。せっかくですから、これを機会に県の物産を代表する一大イベントとして、主催者には継続して貰いたいですね。
というわけで、長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。
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