☆乗船Impresson
乗船したのは1等船室でした。
アウトサイドキャビンに2段ベッドが2組の部屋で、ドア寄りには洗面台と荷物置き場があり、窓際には椅子と小さなテーブルが置かれています。
2等船室(2等B)はカーペット敷の大部屋ですが、2等寝台(2等A)はアウトサイドキャビンに2段ベッドが4組の8人部屋となり、初代『鑑真号』と比べて格段にグレードアップしました。
ちょっと気になるのは上等級の特等室と貴賓室です。
両等級ともブリッジデッキの1階下のAデッキにありますが、このAデッキは船客が気持ちよく散歩ができるよう設置されたサンデッキやフロントデッキがあるところ。特等室と貴賓室は、船を360度周回するこれらオープンデッキに面しており、窓からはデッキ越しに外の風景を見ることになります。窓はミラーグラス処理されていて外からは覗かれない様に配慮されていますが、夜になると部屋の中が丸見えになってしまいます。昼間はいいですが、夜はきちんとカーテンを閉めておきましょう。
この船でうれしかったのは、何といっても初代『鑑真号』に設置されていたフロントデッキが引き続き設置されたこと!
ブリッジ下部のフロントデッキに立って、何もさえぎる物の無い広い視界で東シナ海の大海原を全身で感じる・・・。初代『鑑真号』で体感した感動を、『新鑑真号』でも体感することができるのです!
私が『新鑑真号』で上海へ行ったときには、このフロントデッキに立ち、初代『鑑真号』ではじめて体感した大海原を思い出しながら、初渡航のあの日をオーバーラップさせていました。
フロントデッキの下部にはフォワードラウンジがあり、ここではソファーに座りながら、船首に開いた窓から前方の景色を楽しむことができます。
オープンの時間が午前と午後でそれぞれ限定されているのは残念ですが、ゆっくりできるいい空間です。私は、オープンしている時間には、ほとんど入り浸ってました(笑)。ウェイターのおじさんと話しながら、まったり過ごしました。