☆燕京
瀬戸内の多島美、玄界灘、黄海を経て、
神戸、天津から日中航路最長距離航路で活躍!
1990年3月、大阪/神戸/横浜−上海航路に続く第二の日中国際フェリー航路として、神戸−天津航路が開設されました。日中国際フェリー航路の中で最長距離となるこの航路に就航したのが『燕京号』です。
他の日中航路のフェリーとは違い、国際総トン数9,960トン、全長135mとちょっと小柄な『燕京号』ですが、直線を多用した船体、前方に突き出たように長く鋭い船首、ちょっと控えめなツインファンネルなど、デビューした当時、私にとっては大変衝撃的なかっこいいデザインの船だなと憧れてました。
神戸−天津航路は瀬戸内海、対馬海峡、黄海などの陸地に近い海域を通るため、点在する島々や半島などを洋上から眺めることができて景色がよいとして、評判が高い航路でしたが、平成24年7月に突然の運休、翌月の8月には航路廃止となってしまいました。
先輩や後輩、同級生が中国へ留学するときに利用したり、中国人の友人知人たちが帰郷するときに利用したことがあるので、『燕京号』の出航を神戸港のポートターミナルへ何度か見送りに行きました。残念ながら、私は乗船する機会には恵まれませんでしたが、思い出深い船となってます。
写真は神戸港ポートターミナルに停泊中の『燕京号』です。