2016年 4月

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4月30日() 【今日も泥のように】

 三連休の二日目。昨日は深夜1時に寝て、起きたのが昼の2時だった。昨日も合計で12時間寝ているのに、今日も12時間寝てしまって、生まれたての赤ちゃんか死ぬ前の老人かという感じになっている。そして寝てもまだだるい。

 さすがにこのだるさが心配になってきたので、今日は久しぶりにスパゲッティに一欠片分のすりおろしニンニクを入れてみた。最近は次の日のことを考えて生ニンニクを控えていたけど、明日は休みだしここらで一発ガツンと行っておかないといけない。家中にニンニクの強烈な臭いを撒き散らしながらスパゲッティを作り、口の中をヒリヒリさせながら食べる。すりおろしニンニクのおかげで食後は少し元気になったような気がしたけど、一方で久しぶりだと刺激が強いのかすぐにお腹が痛くなる始末。参ったねえ。

 いつも土曜9時はふしぎ発見を見ているのだけど、今日は信州上田で教鞭を取っているY先生に敬意を表して、上田を特集したアド街ック天国の方を見た。「上田ではブームにのっかり、あらゆる食べ物を六文銭にしてしまっています」 という、若干嫌味とも取れる紹介をするアド街ック天国はさすがだなあと思いつつも、ニンニクたっぷりの追いだれを自分でかける上田焼き鳥がおいしそうだった。やっぱりニンニクですよ。。


4月29日() 【泥のように】

 今日は六角橋非常勤が休講にしたので、カレンダー通り僕も三連休。予定では小田原の方まで出かけようかとか、不動産屋巡りをして新しい家を見つけようかとか思っていたけど、結局一日中寝てしまった。そもそも新生活で気が張っているうえに毎日早起きで、さらに昨日は酒を飲んで朝帰りという無茶をしたので、相当疲れていたらしい。朝7時に家に着いてそのまま寝て、午後3時に目が覚め、お腹が空いたのでスパゲッティを作って小腹を見たしたらまた眠くなり、次に気が付いたら夜8時とか、そんな生活です。泥人形ですよ。でもまだ疲れが全然取れないのがショック。

 タモリ倶楽部で今日オープンした京都鉄道博物館の特集をやっていた。近いうちに行ってみるのもいいかもな。何か出張があるとついでに行けてありがたいのだけど。


4月28日(木) 【初出張】

 ゴールデンウィーク突入の前に、新しい職場での初出張。本来なら今日を休みにして、5月2日も休みにして、六角橋非常勤の方は29日(休日だけどなぜか講義がある)と5月6日を休講にすれば夢の大型11連休!・・・となるところだったけど、今日は絶対に出張に行かなければならなくなったので、夢は幻と消えてしまった。もちろん2日も休むなんて言えないし、非常勤の方も2週連続休講にできるわけがないので、三連休、一勤、三連休、一勤、二連休という虫食い休みになってしまった。残念だけど休めるだけありがたいと思わないといけないのかもしれない。

 今日の用務先は郡山で、初めての出張かつ職場の御偉方も来るということだったので、遅刻してはいけないと思い集合時間の1時間前には郡山に到着する新幹線に乗る。でもそのためには自宅を5時過ぎには出なければならず、そうなると遅くても4時半には起きないといけないということで、前夜はほとんど寝られなかった。旅行に行くならこの時間の新幹線に乗るのは全然いいのだけど、さすがに仕事だときついな。

 朝食は東京駅の「駅弁屋・祭」で買った、新潟県新発田駅の駅弁のえび千両ちらし。駅弁屋は朝6時前だというのに結構な混雑で、GWが始まるからか旅行客が多い。羨ましいなあと思いながらホームに上がり、E5系のやまびこ203号に乗って早速駅弁を食べる。えび千両ちらしは一面を覆う厚い玉子焼きの下に、うなぎ、えき、いか、こはだが乗った酢飯が隠されている。玉子焼きは甘すぎずパクパク食べられる(ちょっとコレステロールが気になるけど)。下のちらし寿司はその玉子焼きと一緒に食べてもいいし、別々に食べてもおいしい。そしてなんといっても量が多い。えび千両ちらしの噂は聞いていたけど、こんなにおいしかったとは。今まで食べた駅弁の中で間違いなくトップ10に入る。

 おいしかったので東京駅を出て上野に着くまでにはもう食べ切っていて、もし同じ車両に孤独のグルメの井之頭五郎がいたら軽蔑されるだろうなとかくだらないことを考えていたらいつの間にか寝ていたようで、1時間40分で郡山に到着。到着後は雨だったので駅構内をうろうろしたり、スタバでコーヒーを飲んだりして時間を潰し、9時半前に皆と合流してから用務をこなす。用務は夕方までかかるかもしれないと聞いていたけれど、実際には昼過ぎに終わり、思ったよりも早く帰れることになった。本当は郡山駅で別れて街をぶらぶらしてから帰ろうと思っていたのだけど、新しい職場のため出張びルールが分からず、皆と同じ新幹線で帰ることに。本当ならここのにんにくみそラーメンを食べたかったんだけど、新参者なので仕方がない。


<出張で6時40分発は早い>

<隣のホームは新函館北斗行き>

<朝食は1300円出して新発田駅のえび千両ちらし>

<味も量もよくて、かなり満足した>

<郡山にやってきました>

<マスコットのがくとくんがお出迎え>

<駅の中をこいのぼりが泳いでいる>

<雨の郡山駅前>

<昼食は皆で福島牛のあっさり葱炒め定食>

<15時前の新幹線で帰ります>

 4時過ぎに東京に到着。今日は直行直帰で出張申請をして関係で、思いのほか早く終わったので、この時間を利用して国立へ行き、I君と今後の調査や学会報告の打合せをする(という理由で飲む)ことにした。研究室に着いたらAさんも飲みたいということで、3人で村酒場へ。明日は休みということもあって、Aさんの小麦粉抜き食生活をしているというかなりどうでもいい話などを聞きながらいろいろ飲んだ。さらに店長さんが一杯サービスしてくれるというので、ロゼのスパークリングをありがたくいただく。7年前は国立で顔馴染みの飲み屋が多くなるとは思ってもなかったな。


<くにたちビール>

<シェリー>

<ロゼスパークリング>

 以下は料理。アヒージョは最高ですね。

 この後、何だかんだで店を変え変え飲んで、帰る頃には空が明るくなっていた。飲み過ぎたが、今日はきちんと記憶がある節度ある飲み方をしたから多分大丈夫。

 2週間前の飲み会は、1次会→2次会(山口居酒屋)→卍先生帰宅→3次会(和民)→タクシーで帰宅、だったと思っていたけど、I君に聞くと2次会の後、卍先生の一声で日高屋に行って皆でビールと餃子を嗜んだらしい。そして僕はそこで、そら豆が体にいいんだと言ってそら豆を食べていたらしい。。恐ろしいことに僕には日高屋に行った記憶が全くがない。どこに行ったか全く記憶がないというのは初めての経験だったので、さすがに恐ろしくなった。あの時はほとんど飲んでないのに(そもそも次の日全く酒が残っていなかったくらいの酒量なのに)記憶がぶっ飛んでいるので、精神的・肉体的疲れは恐ろしいなあと思っています。周りに迷惑をかけるような飲み方をしてなかったらしいのが不幸中の幸いだ。

 で、今回は案の定、研究の打合せがあまりできなかったので、近いうちにまたやらないといけないな。


4月27日(水) 【お値段以上】

 ストレスなのか自律神経失調症なのか、体は疲れているのに目が冴えて寝られない状態が続いていて、超絶だるい日が続いている。今日は職場でも本当に何もやる気が起きないというか、だるくてどうにかなりそうだった。

 昼休みは気分転換に職場近くにあるニトリに行き、引っ越しに備えてソファーや机やベッドを物色する。でもソファーって高いのねということを思い知らされて、さらに気分が落ち込んだ。「お、これは!」と思うソファーは最低でも8万とか9万とか、そんな値段するんですよねえ。まさに「(想像していた)お値段以上」ですよ。もちろん3万円くらいのソファーもあったけど、何となく釈然としない。というわけで、貧乏人な僕はゆで太郎で520円のかき揚げそばを食べてから静かに職場に戻った。


<昼休みに職場近くのニトリで家具を物色>

<ゆで太郎でかき揚げそば>

 帰宅して調べたら、ニトリのキャッチフレーズは「おねだん以上」じゃなくて「お、ねだん以上」なんだな。冒頭の「お」は丁寧じゃなくて感嘆の意味らしい。ということは、僕の驚きもある意味正しかったということか。


4月26日(火) 【スッカロ】

 午前中、ようやくカケンの申請書を書きあげる。締切の延長をお願いしたのにさらにその期日から1日遅れてしまい、申し訳なさと不甲斐なさで嫌になるが、とりあえず終わった。ただ読み返してみると、「うーん正直どうなんだろう」というところ・・・。

 昼休み。ようやく一仕事終えて肩の荷が下りたので、気分転換に職場から少し足を伸ばして昼食を取ることにした。調べると近くに南砂町ショッピングセンター、通称SUNAMOがあり、そこに大規模なフードコートがあるということだったので、そこまで歩いていくことにした。ただ、臨海部の地図の縮尺を舐めちゃいけませんね。地図上では近そうだったのに、歩くと意外に距離があって時間がかかる。片道15分だったので、昼休みが名目上1時間しかないと結構きつい。今日は天気も良く暖かかったので、汗をかいて大変だった。


<スカイツリーが見える地域だった>

<スナモにやってきた>

 SUNAMOに到着して4階のフードコートへ。いろいろな店があるなか、今日は「横濱ナポリ舌」のナポリタンと決めていた。ここにはナポリタンと白ご飯がセットになった「ごはんナポリタン」というメニューがあり、ついに五郎さんになれるぞ(孤独のグルメSeason1第7話:吉祥寺のカヤシマの回参照)と思って注文したのだけど、何と「今日はご飯がないんです」とのこと。飲食店でご飯がないって一体どういうことなんだよ・・・と思い、虚しくなったので一番普通の横濱ナポリ舌を普通盛りで注文した。大盛り無料らしいけど、痩せないといけないからぐっと我慢。スパゲティ自体は割とあっさり目で、個人的には同系統のパンチョのものより好みかもしれない。だからこそ余計に白ご飯が隣にあったらなあと思う。


<4階のフードコート>

<横浜ナポリ舌を食べる>

<元祖横浜ナポリ舌(普通盛)>

<こんな風景を見ながら食べる>

 仕事が終わり、吉祥寺の東急百貨店の地下でそば焼酎「雲海」の一升瓶を買ってから帰る。近所のスーパーや吉祥寺駅近くの売り場で雲海を探したもののなかなか見つからず、東急百貨店地下の酒売り場でようやく見つけた。ただ900mlの瓶ではなく、倍の一升瓶しかなかったのが想定外だったけど。焼酎の一升瓶を買うなんて、もう飲兵衛そのものじゃないか。。ただなぜそこまでしてまで雲海を飲みたかったかというと、積極的にソーダで割ることを推奨している乙類焼酎だからということが大きい。

 雲海を作っている雲海酒造は宮崎の酒蔵で、九州・山口地域では昔から雲海のCMがよく流れていた。僕が小さな頃見ていた雲海のCMは、川中美幸がこぶしを効かせて歌う「そばぁじょうちゅうぅ、うんかあぁ〜いぃぃ〜」というフレーズが有名で、まさに酒のCMという感じの渋いものだった記憶がある。そういうイメージで30年以上過ごしてきたのだけど、最近実家に帰ってたまたま見た雲海のCMは、吉田羊が若い女性たちと一緒にそこそこオシャレな焼鳥屋で、雲海をソーダで割って「スッカロー!!」(確か「すっきり軽やか」の意)とご陽気に楽しく飲んでいるものだった。しかもその背景に流れる音楽は、昔僕が聞いていた川中美幸のメロディラインと歌詞が同じままで、リズムだけが今風に変えられていた。それは若い女性が「ソバジョウチュ、ウンカイッ!!」と軽く口ずさむ感じで、たまたま見ていた僕はびっくりした。30年経って、どうしたんだ雲海、と。

 そして今年からこのテイストの雲海のCMが東京でも見られるようになった。全国バージョンでは「ソバジョウチュ、ウンカイッ!!」はなくなっていたが、吉田羊が執拗に雲海をソーダで割ることを推してくるので、昔のことや帰省した時のびっくりしたことを思い出してちょっと飲んでみるか、と思うようになった。あとは今現在、僕が乙類焼酎のソーダ割りにはまっていることも大きく影響しているかもしれない。

 帰宅して、早速雲海のソーダ割り(吉田羊が勧めるところのそばソーダ)を作って飲む。そば焼酎のソーダ割りは香り豊かで、スーッと鼻に抜けていく。芋の黒霧島だと重すぎて、麦のいいちこだと軽すぎるソーダ割りだけど、そばの雲海はその中間でちょうどいいかもしれない。香りはバニラに近く、確かに女性でも飲みやすいかもしれないな。一升瓶で買ったので、しばらくはスッカロなそばソーダを楽しめそうだ。


<雲海の一升瓶を買う>

<そばソーダです>

<吉田羊が言うからするしかない>

<夕食は大人ののり弁>

 夕食としてチーズささみカツ1本と大人ののり弁を買っておいたのだけど、そばソーダとチーズささみカツ1本で腹一杯になってしまい、のり弁までたどり着けなかった。最近は食欲減退が著しい。


4月25日(月) 【非常に】

 今週もはじまる一週間。仕事では打ち合わせなど。

 国立のプロジェクトの昨年度報告書の担当原稿分作成という仕事がようやく終わる。締切は先月18日だったので、1か月も遅くなってしまって非常に申し訳ないと思っています。まあでも、今回は担当が多かったし、英語のヒアリング記録作成が複数あったしで、さすがに地獄のようだった。僕の担当分だけで、A4で80ページ近くあったからなあ。今年度は当たりまえだけどほとんどやらなくていいので非常に助かります。皆さん頑張って。

 残りは並行して執筆していたカケンの続き。延ばしてもらった締切が今日だったのに、間に合わず非常に申し訳ないと思っています。


4月24日() 【休み】

 今日も休みで昨日と同じ。疲れ果てて10時間くらい寝たら、頭と腰が痛くなって逆に不健康な感じになった。


4月23日() 【休み】

 休み。休みの日はうれしいけど、昨年度の報告書原稿作成とか、カケン申請書作成とか、家でやらないといけない。でも職場に行かず、家でゆっくりと仕事できるというのはありがたいことだと実感している。今の職場が裁量労働制だったらなあ。


4月22日(金) 【平日の自由時間】

 時間に縛られるようになると平日の空き時間が本当に重要に感じられるようになる。今年度上半期は金曜日の午前中10時半くらいまでが自由に使える時間なので、この時間にできることをやっておかないといけない。ということで今日も5時過ぎには起きて、朝から武蔵野年金事務所、病院(喘息の通院)、郵便局と回ってきた。年金事務所に行くのは毎年4月の恒例で、学生時代に納付特例を利用して納付延期していた国民年金の追納手続きをするため。ここ5年くらい、毎月15000円ほど支払っているので、家計的にはボディーブローのように地味に効いてくる。でもようやく、あと3年分54万円を支払えば終わりというところまで来た。学生時代の国民年金は親が払ってくれるという人も多いと聞くけど、そういう人たちは本当に羨ましい。

 そういう平日にしかできない用事を済ませてから六角橋へ行き、今日も元気に2コマ講義。最近は講義がストレス発散の場になっている。大きい声を出して話せるということが、いかに大切なことか。ちなみに昼食は1月の期末試験前にも行った、本館最上階のカフェのようなところでカレーを食べた。今日は晴れていてみなとみらいの景色もよく見えた(人がいたから写真撮れなかったけど)。380円でそこそこ結構おいしいカレーライスを食べられるのはありがたいことです。


<380円のカレー>

<横浜の街並みがよく見える>

 6時過ぎには帰宅して、枝豆や豆腐をつまみにいいちこのソーダ割りを飲んでいたら、夜8時過ぎには眠くなる。おじいちゃんか。


4月18日(月)〜21日(木) 【平凡な日々】

 仕事三週目。最初の頃は6時に起き7時に家を出て仕事場に8時半前に到着、というスケジュールだったけれど、7時に家を出ると電車で確実に座れない。さすがに朝の東西線で50分もギュウギュウ詰めで立たされるのは拷問以上の何物でもないので、だったら座れる時間まで家を出るのを早めてみようとして検討した結果、6時半に吉祥寺を出る東西線直通なら余裕を持って座れることが分かった。ただこれだと家を6時15分には出なければならず、そうなると遅くとも5時過ぎには起きないと間に合わない。ということで最近は頑張って5時起き6時出発7時半到着という、当初に比べて1時間前倒しのスケジュールになっている。早く職場に行くんだから、残業手当みたいなのをもらえないだろうか。

 今週は月曜の夜に卍先生の秘密の飲み会に参加したくらいで、他の日は速攻で帰宅して食事して寝るという生活を繰り返した。じゃないと朝5時なんて起きられない。大体3月までの生活なら、朝5時って寝る時間だったりしてましたからね・・・。

 以下は今週食べた食事の一部。こうやってみると生野菜が足りないな。


<新宿リンガーハットの野菜多めちゃんぽん>

<ゆで太郎の卵丼セット>

<松屋の朝食>

<ゆで太郎のカツ丼セット>

 何だかんだで少しは慣れてきたから、そろそろおいしい食事処を開拓したいところだ。


4月17日() 【風雨】

 風と雨。休み。


4月16日() 【また地震】

 僕が寝ている間にまた熊本で地震があったようで、起きてから下関の実家に電話をしてみると、木曜の地震よりも大きくてさすがにその後寝られなかったとのこと。今回の地震の方が規模が大きくて、倒壊した家も多いということなので、木造おんぼろの実家がちょっと心配になった。下関は地震が少ない地域ではあるけど、今回の熊本だって以前からそう言われていたわけだから、今後絶対に安全とは言えない。そもそも日本列島に住んでいる限り、どこにいても安全ではないんだろう。

 ACのCMが多くなって、東日本大震災の時を思い出させる。


4月15日(金) 【熊本地震】

 昨日熊本で震度7の地震が起こったのを知ったのは、2次会の山口居酒屋でのことだった。熊本で震度7なので、地元の下関ももしかしたら大変なことになっているかと思ってすぐに電話をかけてみると、母が電話に出て「震度4で相当揺れたけど家は大丈夫」とのこと。よかったと胸をなでおろし、そのときはまた飲み直したのだけど、今日になって改めてニュースを見ると、地震の惨さに息を飲んでしまう。

 こういうことを言うと怒られるかもしれないが、僕にとって阪神大震災も東日本大震災も、何となく現実感がなかった。阪神大震災が起こった当時は関西に行ったことなんてなかったし、東日本大震災も津波に巻き込まれた地域には石巻以外行ったことがなかったから、どこか知らない世界の出来事だという感覚がが無意識のうちに頭の片隅に生まれていたような気がする。東日本大震災で何となく当事者意識があったように思うのは、東京がそこそこ揺れてモノが手に入らなくなったり計画停電が行われたりと、所詮そういった「東京に住んでいる者の被害意識の共有」に過ぎないのだろうと今になって思うことがある。

 しかし熊本は小さい頃からよく知っているし行っている。小学校の修学旅行も中学校の修学旅行も熊本だったし(だから阿蘇と熊本城には2回も行く羽目になったし)、その後も暇を見つけては何度か熊本に足を運んでいた。出張でも何度か行ったし、特に最近は去年の5月、今年の1月、そしてつい1か月前の3月と、この1年間で3回も熊本を訪れている。それだけ熊本に関しては贔屓目に見ても全国平均以上には馴染みがある、と勝手に思っている。

 そういうところで起こった地震は到底他人ごととは思えないし、被害の状況を見ていると絶望感と言ってもいいような感覚に襲われてしまう。だからといって僕個人に何ができるというわけでもないし、実際に被害に遭った人たちからしてみれば「口先だけの呑気なことを言ってる」だけの嫌な奴だろう。ただ僕にはそういった思いがあったためか、熊本から遠く離れた横浜でいつものように講義をしている自分が奇妙で、何となく一日中ふわふわしていた。

 ふわふわしたままいつものように2コマ講義して(とはいっても、もちろん全力で講義に臨んだつもりだけど)、これじゃあ何となくまずいということで、久しぶりに代々木八幡まで行ってハシヤでたらことウニのスパゲティを食べてから帰る。最近の健康的な食事と生活で胃が小さくなったのか。いつもの大盛りが辛かった。


4月11日(月)〜14日(木) 【飲み会があった週】

 第2週目。本当に特に書くこともないような生活になってきた。

 特に書くこともないような生活だけど、何とか引っ張り出して書くと、今週は2回飲み会があった。一つ目は月曜に開催された新しい職場の歓送迎会で、二つ目は木曜にあった国立のプロジェクトの初年度一発目飲み会。月曜日の飲み会は明日仕事があるにもかかわらず11時近くまであり、帰るとも言い出せないので、自分よりも年上の方たちの話に大きめのリアクションで応えるという太鼓持ち野郎をひたすら演じていた。家に帰りついたら深夜12時前で、翌日がどれほど辛かったことか。ちゃんと朝5時半に起きて二日酔いのなか満員電車に揺られて東陽町まで行った自分を褒めたい。世の普通に働いている方々は本当に大変なのねと実感した飲み会ではあった。

 木曜日の国立の方は勝手知ったる飲み会だったのでいつも通りという感じだったけれど、1週間の疲れが溜まっていたのか早起きの影響か、最初の数杯を飲んだだけで自分でも酔いが回ってるというのが分かるほど酔った。結局3次会まで行き、夜中の3時にタクシーで帰るということをしてしまう始末(そしてタクシー代が6000円もかかってしまった)。でもトータルで見るとそんなに飲んでなかったこと、帰りのタクシーの中ぐっすり寝たこと、そして翌日の金曜日は10時起きでも余裕で間に合うということで、翌日余裕を持って二日酔いもなくすっきりと起きることができたのは幸いだった。タクシー代の6000円も含め、お金を結構使ってしまったのが反省だけど、これまで慣れ親しんだ場所でストレスを発散できたのはよかったかもしれない。

 勤務先の方は2週目に入って大分慣れてきたような気がしないでもない。慣れてくると昼食も外に出てみようかなという気になり、木曜日の昼に初めて近所のゆで太郎に行く。それまでの昼食はずっと朝来るときにローソンで買ってきたおにぎりとサラダだったので、外に出ると世界が広がるんだなあと当たりまえのことにようやく気が付いた。やっぱり精神的な余裕がないとだめというか、周りが見えてないとだめだ。


4月10日() 【日曜日】

 今日もカレンダー通り休み。まだまだ始まったばかりなので、大人しく休むことにする。去年までの休みだったらこういう日は日帰りでどこかに出かけていたかもしれないけど、さすがに今年は肉体的精神的に無理がある。

 そうは言っても一日中外に出ないのも体に悪いので、夕方近所の神田川沿いに桜を見に行った。3月31日に見たときはまだまだだったのが、10日経ったら時すでに遅しのような咲き方になっていてちょっと残念。天気も午前中は晴れていたのに午後は曇ってしまって、余計にちょっと残念。仕方がないかもしれないけれど、今年はきれいな桜が見られなかった。


<近所の桜はピーク過ぎ>

<一部綺麗に見えるところも>

 今日もスーパーで生しらすが売られていたので、それに加えて釜揚げしらすも買ってきて二色丼にしてみた。昨日の写真は既に刺身醤油をかけた後で、あまりおいしそうに見えなかったので、今日はできるだけそのまま綺麗に。この後刺身醤油をかけておいしくいただいた。生しらすの苦みと釜揚げしらすの塩分が合わさって何ともいえないなあ。


<生しらすと釜揚げしらすの二色丼です>

 明日からはまた時間に縛られる仕事。サザエさん症候群の意味が少しだけ分かった気がする。


4月9日() 【春の味覚】

 休日。とりあえず最初の一週間の疲れを取るために休む。ただ、昨年度の国立の報告書作成という仕事が残っていて、それを早く仕上げてしまわないといけない。立つ鳥跡を濁しまくりで非常に申し訳ないのだけど、何とかしますのでどうか許してください。

 近所のスーパーに買い物に行くと、珍しく生しらすが売られていた。最近毎日スーパーに行っていて、その都度今日は生しらすが売られてないか確認するのだけど、3月25日に一度売られていたきり、ずっと姿を見かけなかった。もう今年は入荷しないのかと思った今日、2週間ぶりに生しらすに再開できたのでテンションが上がる。昨日の釜揚げしらす丼がいまいちだったので、そのテンションの上がり様はなおさらだった。

 そういうわけで今日の夕食は生しらす丼。炊き立てのご飯に生しらすを乗せて、その上からわさび醤油をかけるだけという本当にシンプルなもの。結果おいしい。こういうのでいいんですよ。明日も売ってるといいけどなあ。


<久しぶりに生しらすが売られていた>

<ということでシンプルな生しらす丼>

 明日こそは報告書を仕上げる。


4月8日(金) 【一発目】

 平日は東陽町で働くことにはなったけど、金曜日はこれまでの六角橋非常勤を継続するので唯一昨年度までと同じ行動の日になる。金曜日は最悪10時起きでも何とか間に合うので、多く寝られるのは何と幸せなことか・・・と思って前日寝たけど、結局6時過ぎに目が覚めてしまう。たった一週間なのに、慣れというのは恐ろしい。

 ということでいつもより早く六角橋へ行き、午後2コマ。六角橋で教えるのも3年目に突入した。東陽町の方は新しい環境で緊張していた分、勝手知ったる六角橋の非常勤は気分的に何て楽なことか。今日は初回のガイダンスということで、最初は30分程度で終わろうと思っていたのに、喋り出したら止まらなくなってしまい、結局70分近くもべらべらと喋ってしまう。ちょっとしたストレス発散の場というか、気分転換の場になってしまってるな。今年は1年生の履修者が多かったので、講義が始まって2日目だったこともあり、「新入生の皆さん、入学おめでとう」とか偉そうに言っちゃったりして。。

 何はともあれ最初の一週間が終わったということで、帰りに渋谷の東横のれん街に寄り、アンデルセンで明日用のパンを買ったり、出店でしらすのかき揚げ+釜揚げしらす丼を買ったり、近所のスーパーで鰹の刺身を買ったりと、財布の紐を緩ませてから帰宅。そしていつものように黒霧島のソーダ割りを飲みながらだらだらと食べる。しらすのかき揚げはおいしかったけど、釜揚げしらす丼はいまいちだった。まずご飯が酢飯で、さらに酢飯と釜揚げしらすの間に鰹節と昆布の佃煮がちりばめられている。個人的には白飯に釜揚げしらすだけを乗せ、そこにわさび醤油をかけるというシンプルな食べ方が好きなので、あまりごちゃごちゃした食べ方は好きじゃない。最初にちゃんと確認しておくべきだった。


<いつものように黒霧島ソーダ割り>

<カツオの刺身>

<しらすのかき揚げ>

<釜揚げしらす丼>

 タモリ倶楽部と平成教育委員会夜間部を見ながら就寝。0時を超えて起きてられる幸せ。何でもないようなことが幸せだったと思うんだなあ。


4月4日(月)〜7日(木) 【普通に仕事】

 最初の1週間。毎日6時前に起き、7時に家を出て、満員の東西線に揺られて8時過ぎに東陽町着き、仕事や勉強や研究をして夜7時に帰宅、夕食を食べて11時頃には寝るというルーティンをこなす。朝はコンビニのおにぎり、昼は朝コンビニで買ってきておいたサラダで済ますというところまで一緒。意外にも朝起きるのは大丈夫だと分かったけど、このままだと無味無臭な生活が繰り返されるだけになってしまいそうで恐ろしい。

 とりあえずしばらくは月曜から木曜まで東陽町、金曜は六角橋非常勤ということになりそうだ。


4月3日() 【新居探し】

 明日から実質最初の一週間が始まるので、それに備えてゆっくりと休養する。

 本気で引っ越しを考え初めたこともあり、本格的に物件探しを始めてみた。今度の東陽町の仕事場は一人一部屋研究室が与えられるタイプではなく、それどころか衝立すらない一般的な企業の机配置と同じだった。さすがに想定外というか、これでは研究も何もできるもんじゃないし、そもそも国立の研究室に置いていた本を移動させることもできない。つまり通勤時間の短縮だけでなく、本を置く研究スペースを確保することを前提で物件を探さなければいけない。となると必然的に1Kでは無理で、最低でも1LDKか2DK辺りは欲しくなる

 で、いろいろ調べたら、葛西周辺であれば1LDKとか2DKで7万円台という物件もある。今住んでいる吉祥寺周辺だと1LDKになればすぐに10万を超えてしまうので、葛西は大分安い。安いのは助かるけど、問題はあそこは0m地帯だから大地震が起こったら大変なことになるということ。何だかんだ言って今の場所は住みやすいんですよねえ。何かいい解決方法はないだろうか。


4月2日() 【休みだからちょっと冒険する】

 新年度が始まったけど早速お休み。

 最近夕食は基本的に家で黒霧島のソーダ割りを飲みながら惣菜や刺身、自作料理をつまむ程度になっている。乙類焼酎を炭酸で割るのはあまりメジャーな飲み方ではないけれど、黒霧島をウィルキンソンの強炭酸で割ることで芋の香りが鼻からスカッと抜けていき、何ともいえない爽快感がある。あと、焼酎のソーダ割りは健康にいい(と信じている)。そういうことで最近は専ら家で黒霧島のソーダ割りなのだけど、毎日同じものを飲むとさすがにちょっと飽きてくる。

 そこで今日はやや趣向を変えて、黒霧島のソーダ割りにトマトをぶち込んでみた。居酒屋でもトマトが入ったトマト酎ハイがあるし、乙類焼酎とトマトというどちらも体にいいものを一緒にして体に悪くないわけがない。ということで試しにやってみた。さて、どれどれ・・・?


<黒霧島のソーダ割りトマト入り>

 結論。びっくりするほどおいしくない!!


4月1日(金) 【東陽町のジェンマ】

 今日から新年度。

 僕自身もこの4月からは久しぶりに生活の変化があり、非常勤講師がない日はしばらく主に東陽町で働くことになった。まあ、これまで国立に行っていたのが東陽町に変わるくらいのことで、そんなに大した変化ではないけれど。正式な就職ができた暁には、きちんと葉書でご連絡差し上げますので、今回はこの程度で勘弁してください。今日は初日ということで、辞令交付や身の回りの整理などなどで一日終了。

 それにしても東陽町なんて、同じ都内でもほとんど聞いたことがない地名だった。高校時代に読んだ浦安鉄筋家族で、「東陽町のジェンマ」という人がいたのを覚えているくらい。そんな東陽町は地下鉄東西線で東京の東の端の方にあるため、吉祥寺からは乗換無しで行けるのがありがたいのだけど、朝のラッシュ時の混雑は結構堪える。今度行くところは世間一般のサラリーマンのように8時半くらいには出社していないといけないので、朝6時には起きて遅くても7時前には家を出ないといけない。そうすると東西線の拷問のような混雑にぶち当たる。そして何より通勤時間は往復で2時間半。仕事以外で時間と体力を奪われるのは勘弁してほしいので、真剣に引っ越しを考えている。葛西や門前仲町辺りで安くていい物件を知っている人がいたら教えてください。

 なお、これからは生活がさらに単調になる可能性があるので、日記も少なくなるかもしれない。すみませんが温かい目で気長に見てやってください。


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