2014年 11月

←10月の日記   12月の日記→

11月8日() 【早朝のラーメン】

 深夜、というか早朝、猛烈に一蘭のラーメンが食べたくなった。理由は分からないけど何故か猛烈に食べたい、ということが年に一度くらいある。食べたいと思うと居ても立ってもいられなくなったので、始発を待って吉祥寺に行く。始発の電車にはこれから海外旅行に行くであろう大きなスーツケースを持った女性、早朝から体力仕事をするのであろうがっちりとした中年男性、たらふく飲んで朝帰りをするのであろう大学生などなど、多種多様な人たちが乗っているが、この時間にラーメンを食べるためだけに吉祥寺に行くのは僕だけだろう。

 吉祥寺到着後、さっさとサンロードにある一蘭に行く。ちなみに一蘭は24時間営業。土曜日のこの時間ということもあって、飲んだ後の〆に来ている若者が多かった。だからカウンターに衝立がある一蘭でも少しうるさい。

 そんな中で僕は一人、オーダー用紙に記入する。濃い味・超こってりという廃人のようなオーダーをし、ラーメンの到着を待つ。2分ほど待ってやってきたラーメンは、食欲を削ぎ落すくらい脂ぎっていた。だが一口すすると美味い。いや、美味くないんだけど美味い、と言った方がしっくりくる。いつもは味が好みじゃないから一蘭のラーメンを食べたいと思わないけど、今日はその好みじゃない味が無意識に体にマッチする。すぐに麺がなくなったので、当たり前のように替え玉をして、麺2玉分完食。おいしかった。一蘭は普通のラーメン屋に比べて値段が高いので(替え玉をすると1000円近くになる)、そこがかなりの弱点。


<我慢できなくなって始発で一蘭へ>

<早朝から食べる濃いめの一蘭ラーメン>

 ラーメンを食べたら満足したので、すぐに帰宅する。満足感に包まれて布団に入り、気が付くと夕方6時だった。。多分相当疲れてるんだな。


11月7日(金) 【選手権延期】

 今日は非常勤で横浜六角橋。最近は金曜日の講義で2コマ3時間喋ることが息抜きになりつつある。もちろん準備は大変だけど、わりと好き勝手できるのがありがたい。僕の場合、板書をすることもあって結構歩き回るので、汗もかいて運動にもなるので一石二鳥。おかげで講義が終わった後はくたくたになるけど、運動をした後のようでなかなか心地よい。でも一向に痩せないのは何でだろうか。最初の頃、「非常勤をすると痩せるよ」と言われたのに。

 夕食は久しぶりに渋谷の壁の穴に行く。最近ハシヤばかりに行ってすっかり忘れていたけど、壁の穴こそが和風スパゲティの元祖。渋谷の壁の穴本店は僕にとってちょっとした青春の場所だけど、それは置いておいて、今日は「ペスカトーレ選手権 in Japan」の第三戦を戦うためにやってきた。やっぱり和風スパゲティの元祖の店でペスカトーレを食べて、本家イタリアに「日本のスパゲティここにあり」というところを示してもらおうと。

 しばらく行かなかったうちにメニューがかなり変わっていて時の流れを感じたけど(あさり・しいたけ・しめじのスパゲティがなくなっていたとか)、ペスカトーレ風のメニューはあった。でも僕は黒板に書かかれていた季節限定メニューである「たらことカキのおろしスパゲティ」に目が留まってしまった。ああ、牡蠣たべたいなあ…と思ったら止まらなくなってしまい、気が付いたらたらことカキのおろしスパゲティを注文していた。我ながら、何という非初志貫徹。でもこのたらことカキのおろしスパゲティはおいしかった。たらこスパゲティがベースなのでこってりしているかと思ったら、大根おろしのおかげでさっぱりしてい、さらにカキが加わると磯の香りが広がる。いやあ、久々の壁の穴、よかった。今度は延長してしまった「ペスカトーレ選手権 in Japan」を開催しないとな。今のところ、暫定1位は国立のいたりあ小僧である。


<たらことカキのおろしスパゲティ>

 食後久しぶりに渋谷の街を散歩する。今は毎週月・金で渋谷乗り換えしているけど、街中を歩くのは本当に久しぶりだったので、何だか懐かしい気持ちになった。と同時にもう渋谷はきついと思うようにもなった。大学生のときは何とも思わなかったのに。年齢でしょうか。


11月6日(木) 【準備】

 今日はひたすら明日の講義と週明け月曜日の講義準備。2年目なのにまた自転車操業になり始めてしまった。


11月5日(水) 【ペスカトーレ選手権】

 雨が降って寒い東京。11月になったという感じがする。

 今日はオムニバス講義と研究会なので国立へ。昼食は「ペスカトーレ選手権 in Japan」ということで国立がほこるスパゲティ屋、いたりあ小僧にした。イタリアに行っていた僕にとって、店名にイタリアを冠しているこの店は過不足なし。でも店の前の看板をよく見ると、「イタリア風スパゲッティー」と書かれてある。あくまで「風」なのね。

 昼食時で満席だったので少し待ってからカウンター席へ。ここでは海鮮スパゲティのことを「マーレ」と言うらしいので、そのマーレのトマトソース(980円)をお願いする。スパゲティはある程度炒められて出てくる形式で、上にトマトソースが乗っている。これが結構おいしかった。ちょうど良い酸味とあまりドロドロでないトマトソース。僕が望んでいたペスカトーレに近いかもしれない。一昨日のハシヤの海の幸のスパゲティに比べると500円くらい安いので、これは結構お得。店内の壁のカビ臭さがウィークポイントなので、そこだけ改善してほしい。


<今日はイタコ(写真使いまわし)>

<トマトソースのマーレ>

 午後はオムニバス講義と研究会。夜は久しぶりに皆と山口居酒屋で飲んで、この間の近況など。僕がローマに行っていた間にプロジェクト本隊?が行っていた中国大騒動の話が秀逸だった。さすがの僕でもホテルの部屋で吐いてゲロまみれで寝たことはない。

 その後、ほぼ泥酔していたI君とカラオケに行くことになり、懐かしの合唱曲を歌いながら夜を過ごす。早い段階でI君が力尽きてしまったので、あとはここぞとばかりにひたすら一人で歌の練習をし、飽きたところで寝てるI君の横にお金を置いて始発で勝手に帰宅。I君すみません。


11月4日(火) 【俺とおまえのきのこの話】

 まだ少し頭がぼんやりするが、大分良くなってきた。

 今日は主に事務的なやり取りをあれこれ。夕食は吉祥寺の炒王で季節限定のきのこのあんかけチャーハン。ローマに行く前に食べたいと思ったチャーハンで、帰国してようやく食べられる。きのこたくさんでおいしかった。おいしかったが、僕はあんかけチャーハンがあまり好きではないので、単なるきのこチャーハンが食べてみたいと思う。あんかけになると、味がくどくなるんだよなあ。


<炒王できのこのあんかけチャーハン>

 明日もあるので早めに寝る。


11月3日() 【文化の日】

 やっぱり時差ぼけなので午前中が辛い。辛いけど講義があるので行かなければいけない。そして休日だけど講義があるので行かなければならない。。

 いつもと違うカラフルな電車の雰囲気に紛れて金町へ。講師控室で熱いコーヒーを飲んで何とかしようとしたけど、トイレが近くなるだけだった。そもそもここのコーヒーはボタンを押したら出てくるインスタントコーヒーなので、粉っぽくてあまりおいしくない。今日は文化の日なのに、ここのコーヒーは文化的な香りが全くしない。講師控室のコーヒーは4か所くらいしか知らないけど、専用のコーヒーメーカーでゆっくりと抽出したものを出している金曜日の非常勤先に圧倒的な軍配があがる。

 講義中もぼんやりとしていて、口があまり回らなかった。いかんなあ。にしても講義を重ねるごとに受講人数が増えてきているのだけど、一体どういうこと?期末レポートに向けてそろそろ出席しないとまずいと思い始めたのだろうか。今から出たところで、欠席4回以上になるからアウトなんだけどな。

 帰りは昼食(でも体内時計的には朝食)を食べるべく、代々木八幡のハシヤ本店へ。午後4時前という微妙な時間にもかかわらず、休日だからか結構な客の入りだった。いつもだったらたらことうにのスパゲティを食べるところだけど、今日は趣向を変えて海の幸のトマトソーススパゲティ。俗に言うペスカトーレ。ローマのセルフレストランで食べたペスカトーレがおいしかったので、和風スパゲティを代表するハシヤでも食べてみたいと思って注文した。イカ、タコ、エビ、ホタテなどなど海鮮の旨味はかなり出ているのだけど、トマトソースが恐らくケチャップベースだったためにかなり濃くて、思ってたのとはちょっと違うかな。もちろんおいしかったけど。ただし、値段は1500円するので懐は結構痛くなる。


<ハシヤで海の幸のトマトソーススパゲティ>

 帰宅してこれでようやく一息、と思ったら来週のオムニバス講義の準備にとりかかるようにとの連絡が来る。準備準備&準備だな。


11月2日() 【帰国】

 今朝、ローマから帰国。成田到着予定時刻である10時10分よりも40分も早い9時半に到着したので、さっさと入国手続き、荷物受け取りを済ませ、成田エクスプレスに乗って吉祥寺に戻ったのが昼12時。帰国したらやっぱりカレーが食べたいねえということで、そのままCOCO壱番屋へ行って野菜カレーにほうれん草を追加して食べる。やっぱり白い米はおいしいねえ。900円くらいだったので、ユーロに換算すると6.5ユーロくらい。ローマはどこもかしこも料理の値段が高かったので、相対的な日本の物価の安さに感謝しております。

 帰宅後シャワーを浴びて片づけをしていたら2時前に猛烈に眠くなり、ちょっとだけ仮眠を取ろうと思って横になったら夜の8時とか。。9月にフィレンツェから戻ったときも同じような感じだったので、また完全に時差ボケです。飛行機の移動12時間をビジネスクラスで移動できたらまた違うのだろうけど、狭いエコノミーでかつ隣にミルコ・クロコップみたいな体格のよい西洋系の男性に座られた日にはもう。。今回もヘルシンキから成田までの9時間半、窮屈で拷問のようだった。

 それでも今回はJALで往復したのでまたよかった。海外初心者の頃は「飛行機に乗ったときから日本に帰ってくるまで旅行気分を味わえるのだから、訪問国の航空会社便を使うのがいいに決まってる。なぜわざわざJALとかANAを使うんだ?」と思っていたけど、最近になって日系航空会社の良さが本当に良く分かってきた。海外の航空会社に比べて接客のレベルが高いのはもとより、疲れ果てたときに帰りの飛行機内からもう日本にいるような安心感が得られるのは大きい。ネイティブの日本語アナウンスを聞きながら機内食の味噌汁を飲むと落ち着きます。今後も頑張ってもらうために、JALかANAの株でも買おうかな。

 ここ4か月くらいの最大の懸案事項であったヨーロッパでの国際学会報告も何とか終わり、明日一日はゆっくり休みたい・・・ところだけど、明日は休日なのに非常勤先の講義があるので、これから準備をしなければなりません。さすがにちょっと休みたいぞ。


10月27日(月)〜11月2日() 【ローマの平日】

 ということで1週間ほど秋のローマへ。目的は国際学会での報告ではあったけれど、当たり前のようにそれだけでは勿体ないので、空いた時間を使ってせっせと観光してきた。今のローマは朝晩の寒暖差はあるけれど、滞在中はずっといい天気で絶好の観光日和だった。寒いかもと思ってコートも必要なくて、日中は半袖でもいいくらい。まあ、これだけ天気が良くて、学会事務局も観光を進めているのであれば、学会参加者も日に日に減っていきますよね。。

 下の写真はローマで訪れた場所の数々。バチカン博物館とカラカラ浴場に行かなかった以外は、ガイドブックに載っていた主だった観光地にはほとんど行けたんじゃないかと思う。時間も限られていたので早歩きで歩き回ったおかげで、左足にマメができてしまった。でもコロッセオとかスペイン広場とかサンピエトロ大聖堂とか、ミーハーな僕にとって超有名どころを実際にこの目で見ることができたのは本当によかった。ローマが持つ歴史的なポテンシャルは半端じゃない。最初はいろんな人に治安が悪いと言われていたのでおっかなびっくりだったけど、きちんと気を付けていれば問題ないので(少なくとも男一人なら)、ローマおすすめです。


<サン・ピエトロ大聖堂のクーポラからの眺め>

<サン・ピエトロ大聖堂>

<サン・ピエトロ広場>

<サンタンジェロ橋とサンタンジェロ城>

<ナヴォーナ広場>

<パンテオン>

<絶賛工事中で泉がなかったトレビの泉>

<ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂>

<カンビドーリオ広場と市庁舎>

<フォロ・ロマーノ>

<パラティーノの丘>

<コロッセオ>

<コロッセオ内部>

<サンタマリア・マッジョーレ大聖堂>

<チルコ・マッシモ>

<真実の口>

<サンタ・マリア・デル・ポポロ教会>

<ピンチョの丘から眺めるポポロ広場>

<スペイン広場>

<ディオクレティアヌスの浴場跡>

<ミケランジェロの回廊>

<サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会>

<ローマ国立博物館(マッシモ宮)>

<サンタ・プラッセーデ教会>

<サンタ・プテンツィアーナ教会>

<夜の共和国広場>

 一応食事のほうも。1人の場合は食事がネックになるので、今回もなかなか大変だった。面倒になってマクドナルドでビックマックセット、ということもしてしまったしなあ。ということで写真を見てもらうと、なかなかの貧相っぷりです。リストランテに入る勇気がなかったので、夜は3日連続で中央駅の中にあるセルフレストランで済ませてしまったし。一番おいしかったのは、帰りにトランジットで寄ったヘルシンキ・ヴァンダー空港で食べた、サーモンのクリームスープと黒パンとビール。あっさりとした味付けが疲れ果てた胃に染み渡りました。


<JALの機内食。メインはツナご飯>

<到着前にはエア吉野家>

<トランジットのパリでカフェオレとクロワッサン>

<観光地のバーで14ユーロもしたカルボナーラ>

<駅前のパスタ・ピザ屋で9ユーロの大盛りカルボナーラ>

<駅のセルフレストランで豚ステーキとアーティチョークなど>

<豚肉のパニーニとエスプレッソ>

<またセルフでペンネや芋など>

<ホテルで朝食をとったのは1回だけだった>

<最後の夜もセルフでペスカトーレとフライドポテト>

<そういえばピザを食べてなかったので帰りの空港で>

<今回一番おいしかったヘルシンキのサーモンスープ>

 肝心の学会報告の方は、何とか終わりました。。最終日の最終セッションだったのでそれまでずっと生きた心地がせず、やっと終わったと思ったらすぐに帰らないといけないということで、心安らかにローマの街を歩くことはできなかったけど、1人単身で知らない国際学会に乗り込んだのでまあ仕方がないかと。学会自体もなかなかの不思議な感じだったけど、まあそれは別の話ということで・・・。

 今度は心にひっかかるものが何もない状態で、またいずれローマに行きたいと思います。


過去の日記

2014年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
2013年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2012年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2011年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

モドル