このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
虫まれに月も曇れるほのやみの野路をたどる吾が影もあやに | |||||||||||||||||
いにしへの事を思ひつゝさび家を暗き林をかへりみるかも | |||||||||||||||||
家作りものものしきを煤さびて蚕飼に暗し世の移りかも |
たゝかひは何處にありし山川やかく静けくて雲を遊はす | 水穂 | |||||||||
乗鞍の雪を染めゐし朝茜まぶしき光今も身に添う | 五郎 | |||||||||
ふもとに村家々にわらへのあることを夕日の丘に佇ちておもへり | 青丘 |
鉢伏の山を大きく野にすゑて秋年々のつゆくさの花 | 四賀光子 | |
春鳥のいかるかの声うらかなし芽ふきけふらふ木立の中に | 若山喜志子 | |
いく重やまみやまの奥の山ざくら松にまじりて咲きいでにけり | 潮みどり |
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