2017年 9月

←8月の日記   10月の日記→

9月30日() 【今週も泥人形】

 体感的にはかなり長かった9月も今日で終わり。用事のない土曜はしばらく家でぐったりする一日になりそう。


9月29日(金) 【3コマ】 

 朝6時前に起きて6時半に家を出る。前期は午後の六角橋非常勤だけだったので金曜の朝は割とゆっくりできたが、後期は1限に金町での講義が入ったので早起きしないといけなくなった。木曜夜9時に帰宅しての金曜朝6時起きなのでなかなか。木曜夜から金曜朝にかけてが、しばらくは一週間のピークになりそうだ。

 金町到着後、駅前のそばっこでかき揚げそばを食べ、大学に移動して講義をし、講義後はすぐに横浜六角橋へ移動し、そのまま午後は六角橋で2コマ講義をし、来週分の講義資料を作ってから帰宅。2日で7コマはなかなか堪える。


9月28日(木) 【肉体労働】

 今日は多摩非常勤で、講義2コマにゼミ2コマの計4コマ。先週はガイダンスだったので、今週から講義もゼミも本格的に始まる。で、改めて4コマ連続講義のきつさを思い知った。途中に昼休みが入るとはいえ、ずっと喋りっぱなしというのはなかなか。感覚としては頭脳労働というよりは肉体労働に近い。これから慣れていくのだろうけど、慣れるまでが大変そうだ。

 疲れると濃厚なスパゲティが食べたくなるもので、帰りに新宿に寄ってスパゲティを食べて帰ることにする。あるでん亭か新宿ハシヤかで迷った結果、今日はたらことうにを食べたいということでハシヤにした。いつものようにたらことうにの大盛りを注文。先週本店で食べた大盛りが少なかったので、全体的にそうなったのかと思ったが、新宿店の大盛りはこれまで通りの大盛りだった。8割くらい食べた時点で満腹になる感じがいつもの感じ。ただ、本店と比べると新宿店のうにには少し臭みがある。一長一短だなあ。


<新宿ハシヤのたらことうに>

 9時過ぎに帰宅、朝は8時に家を出るので、木曜は大体13時間仕事になる。多摩は遠い。。


9月27日(水) 【ストレス回避】

 今日は午前中新宿へ。新宿へ行く日は少しだけ家を遅く出られるのでありがたい。たった30分程度ではあるけど、睡眠時間が増えることもさることながら、東西線の通勤ラッシュのピークを避けられるのが大きい。通勤ラッシュでガチガチに動けないという状況を避られるだけで、その後の一日のストレスが違ってくる。

 午後は仕事場に戻って仕事。


9月26日(火) 【日帰り北海道】

 先週に引き続き、今週も北海道へ。今日は日帰り。北海道に日帰りで出張する日が来るとは思わなかった。日帰りなのでノートパソコンも持って行かず、普通にいつものふらっと外出する荷物少な目スタイルで出かけた。これまで飛行機に乗ってきた中で、一番荷物が少なかったことは間違いない。先週と同じく朝6時過ぎに家を出て、7時半に羽田に到着し、軽朝食にしらすぶっかけうどんを食べ、先週と同じく8時半発の新千歳行きJAL505便に乗る。今日の搭乗口はやけに騒がしくて人が多かったので、何事だろうと思ったら、隣の那覇行き便に修学旅行生の大群が乗るのいうことで納得だった。修学旅行で沖縄に行くなんて羨ましい。


<今週も乗る>

<朝食は軽くしらすぶっかけうどん>

 先週と同じく10時過ぎに新千歳空港に到着。集合時間まで時間があったし、朝も軽かったので、先に昼食を食べることにする。やっぱり北海道といえば味噌ラーメンだろうということで、先週と同じくターミナル3階の北海道ラーメン道場へ。先週は一番人気だというえびそば一幻に行ったが個人的にはいま一つだったので、今日は自分の経験と勘を信じて有名なけやきに入る。朝9時から開いているのがありがたい。王道の味噌ラーメンを注文し、ああこれこれという感じでおいしく食べた。やっぱり自分の経験を信じないと駄目だ。


<朝の新千歳空港>

<早めの昼食にけやきの味噌ラーメン(870円)>

 11時に同行の方々と集合し、今日の目的地の江別へ。快速エアポートで札幌駅まで行き、札幌で江別行きに乗り換える。新千歳空港からは約1時間で江別に到着。


<今日の目的地は江別市>

<札幌駅で乗り換えて江別へ>

<おだかやなな昼のJR北海道の車内>

<江別駅に到着>

 江別市は札幌の衛星都市で、人口も12万人くらいいると聞いていたので、そこそこ栄えているだろうと思ったら、駅前は思った以上にのどかだった。北海道の地方の小都市という雰囲気の広々とした感じ。人もほとんど歩いてない。街路樹のナナカマドの実が赤く染まっていて、空の高さもあいまって秋の雰囲気満開だった。


<江別駅前>

<江別駅前その2>

<ナナカマドが赤い>

<ナナカマド接写>

 午後、江別で1時間半の用務を終え、再び新千歳空港へ。1時間半のために飛行機の正規往復料金を支払って日帰りとなると何だか勿体ない気がするが、そういう世界なら仕方がない。泊まれればねえ。


<江別駅>

<札幌に戻る>

 夕方4時半に新千歳空港に到着。予約していた6時の飛行機まで時間があったので、空港で早めの夕食を食べてから帰ることにした。ラーメンの連食はこの歳になるとさすがにきついので他のものをと探したら、ドライブインいとう豚丼名人という帯広の豚丼の店があったのでそこへ。炙りチーズ豚丼を食べた。個人的な感想としては、チーズはあってもいいけどどちらかというとない方がいいのと、豚を炭火で香ばしく焼いてほしかったという二点。おいしかったんですけどね。

 あとはお土産店で一際行列ができている店があったので、その行列に吸い寄せられるように並び、きのとやの焼きたてチーズタルトを2つ買った。前に並んでいたオバサマ方が4人も友達を割り込ませ、さらにそれぞれが大量に買って時間がかかるというイライラポイントもあったが、焼きたてチーズタルトを食べたらまあ許してやるかという気持ちになった。やっぱり甘いものは重要だ。


<豚丼を食べて帰る>

<炙りチーズ豚丼(1188円)>

<行列ができるきのとや>

<焼きたてチーズタルト>

 満席の6時発の便に乗って羽田へ。羽田には定刻の7時半に到着し、バスで葛西まで戻った。電車だと羽田から自宅まで1時間以上かかるうえに、東西線の帰宅ラッシュにぶつかって大変なのだが、電車代に300円プラスするだけで座って、しかもたった25分で葛西まで運んでくれる。今度からバスだな。


<東京に戻る>

<羽田からはバスで葛西へ>

 これで9月の出張ラッシュは終了。長距離短距離含め、今月は8回飛行機に乗った。この調子で乗り続けて上級会員になれないだろうか。


9月25日(月) 【レアキャラ】

 今日は久しぶりに仕事場へ。土日は自宅でゆっくり療養したおかげで、咳はまだ少し出るが風邪自体はほとんど治った。仕事場に行くのは1か月振りくらいだったので、同じセクション以外の人で僕をずっと探していた人がちらほらといた。「なかなかお会いできないですもんねえ」とか。。完全にレアキャラになっている。そんなレアキャラ化した僕は、明日も出張なのでいないし、明後日も午前中は外勤なので午後しか仕事場にいない。木金は非常勤なのでもちろんいない。レアキャラになったまま、いつの間にか完全に消えているかもしれないな。


9月24日() 【疾風の如く】

 休みというのはあっという間に終わってしまう。


9月23日() 【泥人形】

 待ちに待った先月27日以来の休日。風邪薬を飲んで寝たこともあって、一日中泥のように寝ていた。昼に起きてマクドナルドで適当に買ってきて食べてまた寝て、夜になって起きてテレビ見てまた寝て、という一日。おかげで風邪は少し回復してきた。たまにはこういう日もないと。


9月22日(金) 【気力】

 欧州出張から続いている「死のロード」もついに最終日。前夜は風邪薬を飲んで騙し騙し寝て、今日は6時過ぎに起床。もうとっくに限界だが、今日が終われば明日は休みだという気力だけで起きた。去年まで月曜3限だった金町非常勤が金曜1限に移動したので、今期後期の金曜は非常勤2校3コマになった。ということで準備をして7時過ぎには家を出る。

 電車で金町に行くには、一旦東西線で大手町まで出て、JR常磐線直通の千代田線に乗り換えて金町へ向かうのだけど、これだと朝の地獄通勤ラッシュに巻き込まれてしまう。そこで葛西と金町をほぼ直線で結ぶ「シャトルセブン」なる環七を走るバスで行くことにした。正確には葛西から亀有までシャトルセブンで行き、亀有で常磐線に乗り換えて一駅の金町で降りる。バスの混雑状況が分からなかったのでちょっと怖かったが、葛西からなら問題なく座れた。朝の30分を座って過ごすことができるのはありがたい。

 金町には8時前に到着し、駅前のそばっこでかき揚げもりそばの大盛り(420円)。そばっこのそばを食べると、今年も後期が始まったなという気持ちになる。そばの量が多いので、朝から満腹。


<ひさびさのそばっこ>

 金町の講義は1限になったので少なくなるだろうと思い、配布資料を30部しか準備していかなかった。ところが教室に着いてみると、例年の倍以上、というか定員105人の教室の椅子が全部埋まるくらい学生がいてびっくりする。普通1限だと少なくなるもんじゃないの?と思いつつ、嬉しいやらテストの採点のことを考えたら憂鬱やら。。みんな1限に出るなんて真面目だなあ。

 金町での1限の後、横浜六角橋へ移動して、午後六角橋で2コマ。もう声が出なくなりかけていたが、何とか踏ん張った。これでようやく死のロードが終わったという達成感と安堵感。「自分へのご褒美」という言葉が嫌いな僕も、今日くらいは自分へご褒美をあげてもいいだろうと、帰りに代々木八幡のハシヤ本店でたらことうにといかのスパゲティ大盛り(1560円)。自分へのご褒美なので、いつものたらことうににいかも追加した。そして今日はどさくさに紛れて初めて本店のたらこうにの写真も撮った。間違いのないおいしさで、バターの濃厚な風味とともにたらことうにが体の隅々まで行きわたる。頑張ってよかったよ。ただ、今日は大盛りにしては量が少なかった気がする。大盛りの値段も60円上がっていたし、何となく残念だ。


<たらことうにといかのスパゲティ>

 帰宅後、黒霧島のソーダ割りを飲みながら1か月間撮りためていた動画を見る。明日は約1か月振りの休み。やらないといけないことはあるが、とりあえず1日泥のように寝たい。


9月21日(木) 【2日で7コマ】

 昨日は日付けが変わる頃に帰宅。今日の講義準備は全くできてなかったが、さすがに疲れ果てたので朝早く起きてやろうと思い、5時半に目覚ましをかけて寝る。が、風邪薬の睡眠効果に負けてしまい起きられず、気が付いたら7時過ぎだった。どうしようかと思ったが、初回はガイダンスだし、まあ配布資料無しでしゃべって5分くらいで講義を終わらすかと、半ばやけくそになりながら準備をして多摩非常勤へ。

 前期は午前中講義1コマ、午後ゼミ2コマだったが、後期はこれに午後講義1コマが加わり計4コマになる。もちろんその分もらえるお金は増えるが、講義が増えるということは準備が増えるのでなかなか厳しい。今日はガイダンスで、前述の通り配布資料無しだったので2コマとも5分で終わろう・・・と思って講義を始めたら、気が付くと1時間以上経っている不思議。おしゃべりクソ野郎じゃないか。


<後期が始まった>

 ゼミの方は前期からの引き続きで、3年も4年もここからが大事になる。特に4年生は年明けには卒論提出なので、こっちも気合いが入ってくる。やっぱり「卒論をあの先生に見てもらってよかったな」と言われたいもの。

 久しぶりに長時間リサイタル形式で喋った影響もあってか、少し治りかけていた喉の痛みがひどくなり、咳も出始めた。そしてちょっと熱っぽい。でも明日の3コマさえ乗り切れば、念願の休みだ。


9月19日(火)・20日(水) 【ヨーロッパより暖かい北海道】

 欧州から帰ってきて、すぐにまた1泊2日で北海道出張。そしてこれが終わったら木金で非常勤合計7コマ。しかも風邪を引いている。かなり鬼畜日程のような気がするが、文句を言っても仕方がないので朝5時過ぎに起きて準備をし、羽田空港へ。空港でおにぎりとみそ汁の朝食を食べて、「あぁ日本万歳」と思いながらほっとし、飛行機に乗って新千歳空港へと向かった。新千歳空港に着陸する手前の風景は、広大な畑が広がる北海道ならではのものだったが、オーストリアの東の方の風景にもよく似ている。


<また乗る>

<おにぎりと味噌汁がおいしい>

<新千歳へ向けてGO>

<北海道らしい風景>

 10時過ぎに新千歳に到着し、電車に乗って今日の目的地である苫小牧へ。


<苫小牧駅>

<苫小牧駅に到着した電車>

<ようこそ苫小牧へ>

<薄汚れた感じの苫小牧駅舎>

 集合時間まで少し時間があったので、駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りて苫小牧の街をぶらぶらすることにする。北海道内の大きな都市は一通り訪れていたが、苫小牧だけは来たことがなかった。こういう有名だけどまだ訪れたことがない街というのはワクワクする。そんな初訪問の苫小牧だが、有名なマルトマ食堂のホッキカレーを食べないといけないだろうと、自転車に乗って一路苫小牧漁港方面へ。昼時は行列ができると聞いていたので、それなら早めに行こうと思って急いで自転車を走らせたら、既に大行列だった。がっかりしつつ、仕方なく行列の後ろに並ぶ。

 人数の割に行列はなかなか進まなかったが、40分くらい並んでようやく中へ。大きなテーブルの一角に座る。漁業組合の中の食堂なので、昼時には漁業関係者の方が優先されるらしい。それにしても平日の昼間、台風が来た次の日だというのに、この観光客たちは一体どこから来ているのだろうかと不思議になる(自分もだが)。名物のホッキカレーを食べるか、それとも生ホッキ丼を食べるかかなり悩んだが、今回はホッキカレー(1000円)にした。そしてそれだけでは寂しいので、「生さんま入荷しました」という表示につられてさんまの刺身(500円)も注文。

 ホッキカレーのカレーはかなり甘めで、ホッキは味というより歯ごたえ用といった感じ。でも甘ったるいカレーの中にホッキの仄かな旨味を感じることができたような気がして、歯ごたえも面白いので、これはこれはありかもしれない。生さんまの刺身は、もう少し新鮮でもよかったように思うけど、ヨーロッパから帰ってきてさんまを食べられたので、贅沢は言わないことにする。満足して店を出ると、行列はさらに長くなっていた。


<苫小牧漁港事務所にあるマルトマ食堂>

<漁業組合の中にある>

<名物のホッキカレー>

<生さんまの刺身も>

 食後、レンタサイクルに乗って苫小牧の海辺を当てもなくサイクリング。昨日の台風の影響でまだ風は強かったが、青空と砂浜と海の三点セットが気持ちよかった。気温も20度以上あってちょうどいい。寒かったドイツに比べると天国だ。

 その後、苫小牧駅方面へ戻りつついろいろと見て回る。苫小牧は王子製紙の企業城下町で、駅前の一角に王子製紙の広大な工場敷地がある。苫小牧の工場で新聞紙の国内需要の25%を生産しているとのこと。高い煙突ともくもくと出ている煙はいかにも苫小牧のシンボルという感じがする。人口減少著しい北海道の中で、苫小牧はほとんど減少せず横ばいを保っているので、王子製紙の影響も大きいのだろうと思う。ただ、駅前一等地に立つデパート(ダイエーだったらしい)は閉店してしまっていて、解体されずそのままの状態で放置されているので、何となく物悲しい。


<保存されている軽便鉄道の機関車>

<苫小牧は王子製紙の城下町>

<苫小牧はホッケーの街でもある>

<ちょっと寂しい駅前通り>

 最近は本当にゆるキャラが流行りで、苫小牧にも「とまチョップ」という市公認のゆるキャラがいる。しかしこいつがなかなかかわいいので、思わずクリアファイルととまチョップ水を買ってしまった。「とまチョップ水」は苫小牧市の水道水で、東京でいうところの「東京水」と同じ。ただ製紙工場があるだけあって、水道水でも水はおいしかった。僕みたいなオジサンがついつい買っちゃうくらいだから、ゆるキャラの貢献度は高いんだろう。


<とまチョップのマンホール>

<とまチョップ工事囲い>

<市役所にあったとまチョップ顔出しパネル>

<クリアファイルを買った>

<とまチョップの漫画>

<こいつだったら人気は出なかっただろう>

 用務後、苫小牧から電車に乗って宿泊地の札幌へ。


<夕暮れの苫小牧駅>

<駅のホームから見える王子製紙>

 札幌到着後、南口の東横インにチェックインし、皆でサッポロビール園へ夕食を食べに行く。サッポロビール園は初めてなので、どんなところかと思ったらかなり広く、食事場所もいくつも分かれているのに驚いた。しかもそんなに広いのに予約してないと20分待ちとかで、相当儲かってるんだろうなあ。ジンギスカンホールに入って、生ラムと冷凍ラムと野菜の食べ放題+飲み放題でジンギスカンスタート。生ラムはほとんど臭みがなくおいしいが、ほんの少し、若干臭う。改めてだるまのジンギスカンは凄いんだなということが分かった食事でもあった。とかいいつつ、食べ放題をいいことに生ラムをバクバク食べる。せっかく痩せたのに、完全にリバウンドしてきているような気がしてならない。


<広大なサッポロビール園>

<ジンギスカンホール>

<生ラム>

<冷凍ラム>

 飲み物はもちろんサッポロビール。ただ飲み放題には黒ラベルしか含まれていなかったので、別でサッポロクラシックをお願いする。北海道に来たらやっぱりクラシックを飲まないと。クラシックを2,3杯飲んで満足した。


<黒ラベル>

<サッポロクラシック>

<エビスプレミアムブラック>

 1日目は9時過ぎに終了し、ホテルに戻る。酒と風邪を時差ボケの影響で、10時過ぎには記憶がなくなるように就寝。

 2日目は6時半起床。準備をして札幌駅前のバスターミナルへ。今日の用務先は日本海沿岸の苫前町で、現在では鉄道が通っていないので、札幌から高速バスで向かう。朝8時発の「特急はぼろ号」に乗って、苫前まで約3時間。平日の初便ということもあってか、バスは空いていて助かった。


<朝の札幌駅前>

<朝の札幌駅前>

<朝の札幌駅>

<特急はぼろ号に乗って日本海沿岸を進む>

 最初は道央自動車道を北上し、途中「日本最北端のサービスエリア」という触れ込みの砂川サービスエリアで休憩したあと、日本海側の留萌に出る。そこからは日本海沿岸の通称「オロロンライン」に沿って北上していく。朝起きた時から鼻炎がひどくて、バスに乗る前に鼻炎薬を飲んでいたので、砂川サービスエリアを出たことからうつらうつらしてした。しばらく眠った後、気が付くと左手には日本海が、右手には広大な平地といくつもの風車が回っている風景が広がっていて、一気に北海道に来たなあという気持ちになった。

 11時に苫前に到着。用務は午後からなので、それまでの約2時間を潰すために道の駅「風Wとままえ」へ。北海道の日本海沿岸は風が強く、風力発電のメッカになっている。苫前町もかなり早い段階から風力発電に力を入れていて、20年前から町営の風車が回っている。道の駅の名前も、風力発電から付けられたのだろう。


<苫前町に到着>

<とりあえず道の駅で時間を潰す>

<立派な道の駅「風Wとままえ」>

<とまチョップには負けちゃうよね>

 道の駅の食堂で昼食を食べようと思ったら営業開始は11時半からだったので、それまでは海辺に出てぼんやりと日本海の景色を眺める。近くには焼尻島と天塩島、そして遠くには利尻岳の島影も。青い空と海と太陽で言うことない。一緒に行った方が「日帰りするのがもったいない」と言っていたけど、確かにその通りで、温泉に入って夕日見ながら日本酒飲んで一泊できたら最高だろうな。


<焼尻島と天塩島>

<中央にうっすら見える利尻島>

<キャンプ場も広がる>

<町営の風車も見える>

 11時半になったのでレストランで昼食。苫前近辺は甘えびの産地ということで、甘えび丼にした。そしてついでにラーメンサラダも。甘えび丼はその名の通り甘くてとろける。ラーメンサラダは量が多かったが、同行した皆さんに一口ずつ食べてもらって完食。やっぱり海の幸はいい。


<道の駅にあるレストラン風夢>

<名物の甘えび丼(1200円)>

<勢いでラーメンサラダ(600円)も頼んでしまう>

<苫前のミニトマトジュース>

 食後、道の駅のソファーでしばしうたた寝をした後、午後の用務先へ。


<苫前町のメインストリート>

<同じく町の中心地>

 用務終了後、15時10分の高速バスに乗って札幌へ。特急はぼろ号を運行する沿岸バスはどうも「萌え」を全面に押し出しているようで、「絶景領域・萌えっ子フリーきっぷ」なるフリーきっぷもある。実は4年前に旭川から稚内に行ったとき、帰りは沿岸バスで日本海を南下しようと思い、この萌えっ子フリーきっぷを買ったことがあった。結局悪天候だったのでバスには乗らず列車で旭川まで戻ったのだけど、窓口で「萌えっ子フリーきっぷください」というときの恥ずかしさったらね。販売員さんに「どのキャラクターにします?」と言われて、4つのキャラクターから1つを選ばないといけなかったあの恥ずかしさ。こういうキャラクターを採用することで、そっち系統のお客さんの乗車率って高くなっているのだろうか。


<札幌行きは1日6便>

<沿岸バスは「萌え」を全面に押し出している>

<帰りはバスまで萌えていた>

<砂川サービスエリアでソフトクリーム>

 苫前はいい天気だったが、札幌に近づくにつれて天候が悪くなってきた。夕方6時過ぎに札幌に着き、電車に乗り換えて新千歳空港まで。帰りは9時発の飛行機を予約していたが、新千歳空港周辺の悪天候により、機材到着が遅れ、9時発以降の飛行機の搭乗手続きを停止しているとのこと。カウンターで聞くと、一つ早い便に振り替えてくれるということで、8時発の便に変更してもらった。ただ、その便も羽田からの便が遅れているため45分ほど遅延するとのことで、結局は15分だけ早まっただけになった。

 飛行機の搭乗まで少し時間があったので、やっぱり最後はラーメンだろうということで、3階レストラン街にある北海道ラーメン道場へ。ネットで調べて一番人気のえびそば一幻に行ってみることにした。いつも行列ができているらしいが、今日はタイミングが良かったのが行列がなく、ラッキーと思いながら席に着く。えびみその大盛りを注文し、サッポロクラシックを飲みながら待った。そしてやってきたえびみそラーメンを食べたが・・・一番人気なのかなあ・・・。ちょっと味がないというか、パンチがないというか。正直期待外れだったかなあ。たまたま今日だけそうなってしまったのかもしれないけど、期待値が高かっただけにちょっと残念だった。


<きれいになった新千歳空港>

<やっぱり最後はラーメン>

<一番人気のえびそば一幻>

<えびみそ大盛り(890円)>

 飛行機は当初のアナウンス通り45分遅れで飛び立ったものの、羽田の混雑とかで羽田上空をぐるぐると旋回し、着陸したのは10時半を過ぎていた。葛西行きのバスで帰ろうかと思ったら既に満席で、疲労困憊の中仕方なく電車で帰宅。自宅に着く頃には日付けが変わっていた。


9月18日() 【ワンタッチ】

 15泊17日の欧州出張から帰宅。最後に風邪を引いてしまってどうなることかと思ったが、辛うじて重症化せずに日本に戻ってきた。17日から18日にかけて列島を台風18号が直撃するということだったので、果たして無事に帰れるのかどうか心配だったが、飛行機は台風の縁をかすめるように南下して無事成田に着陸。成田に降り立ったら日本の暑いこと。台風一過とはいえ、気温は33度ということで、10〜15度しかなかったドイツから戻るとげんなりしてしまう。フランクフルトでは寒くて泣きそうになった格好が、東京では暑くてどうしようもならないとは。やれやれと思いながら、リムジンバスに乗り、午後3時頃帰宅した。

 帰宅したらすぐにでも布団にゴロンとなってゆっくりしたかったところだが、明日からすぐに北海道出張で、洗濯しないと着ていくものがないので急いで洗濯をし、ついでに出張の荷ほどきをし、写真の整理などなどをしていたら既に夕方。ココイチでカレーを食べ、明日からの出張の予習をしていたら猛烈な眠気が襲ってきた。案の定の時差ボケで、明日起きられるだろうかと心配になりつつ風邪薬を飲んで横になる。週末土曜の休みまで我慢だ。


9月2日()〜18日() 【10回目のヨーロッパ(スイス・オーストリア・スロバキア・ベルギー・ドイツ・オランダ)】

 2日から18日まで、1年振りの欧州出張。今回は2つの調査に連続して参加することになったので、17日間という過去最長の出張になった。そしてこれまで何度か足を運んでいるオーストリアとドイツ以外にも、スイス、ベルギー、オランダに初めて訪問した(ついでにスロバキアにも)。今回でちょうど10回目のヨーロッパだったが、30歳まで一回もヨーロッパに行ったことがなかったことを考えると、その後1年に2回のペースで行っていることになり、人生は分からないものだなと思う。そして10回全部が出張で、純粋な旅行では一回も行ったことがないのもまた。

 初日、成田からフランクフルトを経てスイスのチューリッヒへ行き一泊。翌日の日曜はチューリッヒからオーストリアのブレゲンツに移動する日程だったので、午後の電車の時間までチューリッヒの街をぶらぶらと散策する。初めてのスイスで、慣れないkindleでダウンロードした地球の歩き方チューリッヒ編を見ながら、数人でテクテクと朝のチューリッヒを散歩した。チューリッヒは見どころが駅周辺からチューリッヒ湖周辺に固まっていて、徒歩でぶらぶらとできるのが良い。チューリッヒ発祥の地であるというリンデンホフの丘からの景色や、チューリッヒ湖から眺める市街地の眺めなど、都会ながら落ち着いた雰囲気も良かった。ただ、物価は相当高いらしく、マクドナルドのビックマックセットが1200円とか、昼に駅のレストランで食べたらビールとスイス風パスタだけで3000円近くしたとか、その時に別のバイキング形式の店で食べていた大先生が、伊勢海老とかホタテとか取り過ぎて5000円以上支払う羽目になったとか。。スイスの物価を甘く見てはいけないようだ。


<チューリッヒ中央駅>

<チューリッヒ駅前通り>

<スイス国旗が並ぶ>

<リンデンホフの丘からの眺め>

<チューリッヒ湖>

<チューリッヒの三教会が見える>

<これで2000円以上する>

<国境越え電車に乗っていざオーストリアへ>

 3日の午後にチューリッヒからオーストリアの西端、フォアアールベルク州の州都ブレゲンツに電車で移動し、そこからバスでアルプスの山中にある農家ペンションへ。4日と5日はここを拠点にして用務。相変わらずのアルプスの迫力には驚愕するし、そもそも自分がアルプスの中に比較的標高の高い場所にいるのだと思うと不思議な感じがする。


<湖上オペラで有名なブレゲンツ>

<ブレゲンツの街を高台から>

<農家ペンションにいた物怖じしない黒猫>

<なかなかクオリティの高い農家ペンション>

<アルプスの少女ハイジみたい>

<しかしながらすごいところに家がある>

<アルプスの山々が迫る町>

<農家ペンションで牛飼いの様子も見せてもらう>

<2000mの山頂から見る風景>

<谷に町が張り付いている>

 6日から8日はオーストリアの西の端から東のウィーンへと移動しつつ、要所要所で調査。オーストリアの西の方はアルプス地域(フォアアールベルクやチロル地方)で、景観もそれは壮大な山々という感じだが、東に進むにつれて台地、さらに平地へと変わっていく。通訳さんが言うには「西の方の景色は素晴らしいが、東の景色は全くつまらない」とのことだが、日本人にとっては東の方の小麦畑が一面に続く景色も普段なかなか見られるものではないので、ついついカメラのシャッターを切ってしまう。そうすると通訳さんに「こんな景色撮って楽しいですか」といわれる始末。

 6日から7日にかけては以前も訪問した村を再び訪れ、以前買ったマスコットのぬいぐるみをまたしても買ってしまう。買うつもりなかったのに、現地に行くと買ってしまうので、テンションというものはつくづく恐ろしい。そして僕が買ったら、最初は「すぱくりさん、また買うんですかぁ?」と呆れていたI君も買っていて、さらには大御所の先生方も買い始めていたので、集団心理というものは恐ろしい。しかしやっぱり、コイツには喰われそうな気がするなあ・・・。

 7日の夜は世界遺産にも登録されているヴァッハウ渓谷沿いのホテルに泊まる。ヴァッハウ渓谷を作り出しているドナウ川の流れは雄大だが、川辺に立って深呼吸をすると何となく生活排水の臭いがした。


<東に進むとだんだんと平坦になってくる>

<農業メッセにも行ってみた>

<夕暮れのサッカーコート>

<またこいつを買ってしまう>

<一度訪れたことがある村を再訪問>

<ヴァッハウ渓谷を流れるドナウ川>

<ドナウ川対岸の街>

<古城が有名な町にも行く>

 8日にウィーンに入り、午後の用務先訪問でオーストリア調査本隊の調査は終了。これで先生方を含めほとんどの人は帰国するが、僕とI君は残って12日まで追加調査を行う段取りになっていた。しかし9日・10日の土日に予定していた国立図書館での資料収集がどうも上手くいかないということで、ここは切り替えて観光することにする。ウィーンはもう3回目だが、4泊5日という比較的長期間ウィーンに滞在するのは初めてのこと。なのでホテルでの仕事を挟みつつ、ウィーンの街をぶらぶらした。まず9日はI君とカフェで2時間かけて朝食+ケーキを食べた後に、ウィーンの街をぶらぶら。お決まりのスポットを写真を撮りながらおさえる。ウィーンは何度歩いても素敵な街だと思う。


<カフェツェントラルで朝食兼昼食>

<2時間かけて健康朝食とケーキ>

<ウィーンのお決まり、グラーベン>

<国立オペラ座>

<国立図書館プルンクザール>

<モーツァルトの像>

<国会議事堂は見学できなかった>

<荘厳なウィーン市庁舎>

<ウィーンの中心地、シュテファンプラッツ(広場)>

<王宮入口>

 夕方、国立図書館に入って資料収集するI君と一旦別れて、一度行ってみたかったカプツィーナ礼拝堂へ。ここはハプスブルク家代々の棺が安置されている場所で、1633年以来の計146体の棺が安置されているとのこと。暗い雰囲気もあって、なかなか寒々しくかつおどろおどろしい場所だった。棺の装飾は年代を経るごとに豪華になり、恐らくマリア・テレジアの時代にピークになる。マリア・テレジアと夫のフランツ1世が共同で眠っている棺は他のどの棺よりも大きく豪華で、当時相当の権力を誇っていたのだろうということがよく分かる。それ以降の時代はまた棺が質素になっていくが、何よりもガイコツがあしらわれた棺の装飾が不気味だった。


<棺が並ぶ>

<装飾のガイコツ姫様>

<こっちもガイコツ王妃>

<何だか怖い>

<一際大きなマリア・テレジアとフランツ1世の棺>

<エリザベート(通称シシィ)の棺>

 10日はI君と一緒にオーストリアの隣国であるスロバキアの首都ブラチスラバへ行ってみる。隣国の首都と言っても、ウィーンとブラチスラバは隣合っていて、電車で1時間しかかからない。ウィーンのホテルに閉じこもっていても仕方がないし、せっかくなので出かけてみることにした。ブラチスラバはもともとオーストリア・ハンガリー帝国の重要な都市だったので、ウィーンとの関係性も深く、旧市街の雰囲気はウィーンに似ていなくもない。ただ、旧市街ではない大部分の場所は社会主義の色が濃く残っていて、ちょっと近寄りがたい雰囲気だった。


<ブラチスラバの目抜き通り>

<アイラブブラチスラバ>

<ブラチスラバの中心広場>

<坂の上に立つブラチスラバ城>

<ブラチスラバ城からの眺め>

<同じく城からの眺め。ドナウ川>

<醸造所のビールは安くてうまい>

<スロバキア名物だという三枚肉のステーキ>

 11日と12日はI君と通訳さんと共に政府機関等を訪問してのヒアリング調査。個人的には結構収穫のあるヒアリングだったように思う。大名行列で訪れるとなかなか質問する機会も限られるし、訳の分からない質問で時間が潰されてしまうこともあるので、正直言ってイライラすることも多い。やっぱり少人数で思ったことをガンガン質問できるというのは良いし、終わった後の満足度が違う。ただ、ついつい興奮して僕ばっかり喋ってしまったような気がしないでもないので、I君には申し訳ない。

 11日、12日ともに天気が悪く、そもそも用務が入っていたので観光はしていないが、泊まったホテルがシェーンブルン宮殿の近くだったので、宮殿の庭の散歩だけはしておいた。宮殿の中に入らなければタダで散歩できるのでありがたい。気分はプチ貴族だ。あと、11日の夜はオーストリア最後の夜ということで、通訳さんがウィーン近郊の生まれ故郷の近くにあるホイリゲ(ワイン酒場)に連れて行ってくれた。ホイリゲは地球の歩き方にも載っているが、今回連れて行ってもらったのは歩き方には載っていない場所で、地元の人でないと確実に来ないようなところだった。そんな隠れ家のようなところで自家製のワインを飲みながらおいしい食事を食べた。やっぱりオーストリアはいいな。


<シェーンブルン宮殿の庭>

<シェーンブルン宮殿の庭>

<シェーンブルン宮殿の庭の逆方向>

<オーストリア最後の夜はホイリゲで>

 12日の午前中でオーストリア調査は全て終わり、次のドイツ調査に合流するため飛行機に乗ってウィーンからベルギーのブリュッセルへ。ブリュッセルといえば大規模テロが連発している地域なので、行く前から結構不安だった。テロが起きたブリュッセル空港をドキドキしながら足早に抜け、治安が悪いというブリュッセル南駅の構内をこれまたドキドキしながら足早に抜けて、駅前のホテルにチェックイン。

 ドイツ調査の面々は夜にホテルに着くということだったので、それまで2時間ほどブリュッセルの街を散策する。がっかりスポットとしても名高い小便小僧や、荘厳な建物で有名なグランプラスなどなどを見て回った。小便小僧は本当に街の隅っこにポツンとある感じで、群がる観光客がいなかったら気が付かなかったかもしれない。確かにがっかりスポットかもしれないが、この目で実際に見たということが重要なので。あと、テロ云々を抜きにして、ブリュッセルは治安が悪いような気がした。小便小僧やグランプラスといった観光地は人が多く街も綺麗で安全そうなのだけど、そこを一歩離れると街はあまり綺麗ではないし、騒いでいる黒人も多いし。特に泊まった南駅の周辺は夜じゃなくても一人で歩くのがおっかなく感じるくらいだった。治安のよいウィーンから来たので、余計にそう思う。そんなこんなで、この日の夜にドイツ調査の皆さんと合流して、ホテル近くのパブでベルギービールを飲んでから就寝。


<まもなくブリュッセル>

<お決まりの小便小僧>

<本当に街中にポツンとあった>

<中心地グランプラス>

<グランプラスを別角度から>

<ギャラリー・サン・チュベール>

<ひっそりと小便少女もいる>

<色とりどりのチョコレート小便小僧>

 13日はブリュッセルから北のアントワープへ向かい、その周辺で用務。アントワープ中央駅は重要文化財にも指定されている荘厳な外観と、ホームが4層構造になっていて、かつその様子を実際に見ることができるということで、電車マニアにはたまらない駅かもしれない。実際、僕もたまらなかった。また、アントワープは「僕はもう眠いよパトラッシュ」でお馴染みの、フランダースの犬の舞台となった場所で、ネロが絵画を見たかったその大聖堂が今でも存在している。僕も実際に見てみたかったが、中央駅から大聖堂のある市街地まで少し離れていたのと、雨が降り出したのと、体力的にそろそろ限界に達しつつあったのとで、諦めざるをえなかった。アントワープは消化不良だったので、また旅行で来たい。


<アントワープ中央駅>

<アントワープ中央駅は4層構造>

<夜のアントワープ中央駅>

<マニアにはたまらないこの構造>

<一応ワッフルを食べておく>

<ムール貝も食べておく>

 14日の午前中にアントワープ周辺で用務の後、ドイツのデュイスブルクに移動。15日と16日はここを拠点にして動く。デュイスブルクは日本人が多いデュッセルドルフの北にある人口約50万人の工業都市。ルール川とライン川が交わる要所だが、地球の歩き方には載っていない。載っていないので日本人も少なかった。しかしこの街は有名なケーニッヒビールの生産地で、14日の夜、たまたま入ったレストランがケーニッヒの昔の醸造所を改装したビアホールで、出来立ての生ケーニッヒビール6種を飲み比べしながら楽しい夕食の時間の過ごしたので、少し体力が回復したような気がした。しかしその「気がした」はやっぱり気がしただけであって、15日午前中の僕がメインとなる調査終了後についにダウンしてしまう。15日午後の調査は他の皆さんにお任せして、僕は一人ホテルのベッドで横になる始末。午後いくらか寝ることで夜までには何とか回復したが、やっぱり睡眠は大事だ。16日はドイツからオランダへ行き、オランダで調査先を訪問したのち再びドイツへと戻る。


<デュイスブルクの運河の夜>

<ケーニッヒビアホール>

<6種類のビールの飲み比べ>

<15日は電車に乗って調査地へ>

<体力の限界が来たのでこれを食べてベッドで休む>

<16日の朝日>

<デュイスブルク中心地>

<デュイスブルクのマスコット?>

<オランダは少し色味が違った>

<オランダの住宅地>

 16日のオランダでの(僕にとっての)最後の調査が終わった後、電車に乗ってフランクフルトへと向かっていると、急に鼻の奥から喉にかけて痛くなり出した。これは海外出張ではよくあることで、気が張っているうちは大丈夫だが全部終わると一瞬の気の緩みで風邪を引いてしまうということがここ数年本当によくある。ただまだ日本に帰るという使命があるし、帰ったら次の日からまた北海道なのでここで風邪を引くわけにはいかないんだぞと自分自身に言い聞かせて、風邪薬と龍角散ダイレクトを高頻度で服用した。

 喉の痛みがひどくなるなかで、フランクフルトに到着。最後の宿はフランクフルト駅前の東横イン。僕が愛用している東横インがフランクフルトにもできたということで、泊まってみることにした。受付のお姉さんは日本人だったし、ウォシュレットはついているし、部屋のランプや時計は日本の東横インのものと同じだしで、最早日本に戻ってきたような感覚になる。東横インは他のホテルに比べても安いからありがたい。オーストリア調査で一緒になった、僕の兄弟子に当たる方から「フランクフルトで東横インに泊まる奴は負け組だ」と言われたが、そんなことは気にしない。以前は海外に行くときはその国の航空会社を使い、その国のホテルに泊まるのが海外気分を最初から最後まで味わえていいと思っていたので、往復にJALやANAを使う人や海外で日系ホテルに泊まる人はどうかしていると思っていた。でも何度も出張で海外に行くようになり、海外の目新しさにも慣れてくると、やっぱり自分の慣れた環境というものが落ち着くし仕事ができる。JALで往復して東横インに泊まる。最高じゃないか。


<東横インフランクフルト店>

<東横インの室内>

<日本のものと全く一緒>

<ホテルのロビー>

 その流れで夕食は皆でフランクフルトのラーメン屋へ。皆、日本食に飢えていたらしい。ラーメン潤という、新潟の燕三条に本店がある豚骨ラーメン店で、今年3月にフランクフルトに出店したとのこと。店は混んでいて少し待った。客は日本人もいるが、どちらかというと日本人以外の東洋系が多いという印象で、何か不思議な感じがする。一番搾りを飲みながら餃子を食べ、おいしい豚骨ラーメンを食べて替え玉をする。泊まっているホテルは東横インだし、もう完全に日本に帰ってきたような気がする。ラーメンは日本で出ても十分おいしいというくらい本格的なもので、海外でこのレベルのラーメンが食べられるとは思わなかった。ただ、豚骨チャーシュー麺1杯11ユーロ(約1450円)と結構高かったけど。


<今年3月にオープンしたラーメン潤>

<まず餃子>

<チャーシュー麺>

<替え玉もする>

 最終日の17日は午後にドイツ在住の日本人の方と意見交換をしてから帰国という予定だったので、それまでフランクフルトの街をぶらぶらする。フランクフルトはトランジットで空港には何度も訪れているが、実際に街に出たのは2回目で、泊まったのは今回が初めて。もうこの頃には既に帰国を意識していて、東京の気温が30度近いというので、Tシャツに長袖のシャツを一枚羽織る程度で出かけたが、フランクフルトの何とも寒いこと。この日の午前中は10度前後で、街ゆく人は皆コートを着て手袋をしている。おかげで喉の痛みは増し、熱も出てきてしまったんじゃないかという始末。服の調整は難しい。


<ホテルの部屋からの眺め>

<フランクフルト中央駅>

<欧州経済の中心だけあって高層ビルも>

<マインタワーからの眺め>

<マインタワーからの眺め>

<レーマー広場>

 そして17日夜のJAL便に乗って帰国。帰りの便ではこれ以上風邪を悪化させてはいけないと思い、ずっとマスクをしてトローチを舐めていた。そしてフランクフルト空港で最後のビールを飲んでから、機内でも立て続けにビールとワインを飲み続けるというアルコール消毒も怠らなかった。。そのおかげか、日本に到着したときには少しだけ喉の痛みが引いているような気がした。あと、機内で初めて見たシン・ゴジラが結構面白かったので、DVD買おうかなと思い始めている。個人的にはヱヴァンゲリオンと踊る大捜査線を足して2で割ったような感じがしている。

 18日午後1時過ぎに成田に到着し、リムジンバスに乗って西葛西の自宅へ帰宅。こいつは兄弟になった。

 出張のまとめで、まずは期間中に食べたものを順番に。最初は大人数での視察だったので、朝はホテルの朝食、昼と夜はレストランできちんとした食事を取るという段取りだった。ただ、毎食しっかりと食べていると遅かれ早かれ胃が破壊されてしまう。そのため大名行列が終わった後は朝食をほとんど食べず、昼も夜もなるべく軽く、という方向に向かっている。特に途中から、麺類とアジア系料理が増えているのがお分かりだろうか。肉料理はおいしいのだけど、毎日食べると体がついていかないので、どうしてもアジア系の軽い麺類に逃げざるを得ない。ただ今回は、どこで食べた料理もおいしかった。特に10行目の2,3,4列目にある、ウィーンで食べた「ターフェルシュピッツ」は絶品だった。野菜とコンソメの出汁で煮込まれた牛肉はふわふわ。是非また食べたい。あとは農家ペンションの無濾過しぼりたて牛乳とか、自家製チーズスープとか、ブラチスラバで食べた三枚肉のステーキとか、挙げていくとキリがない。ウィーン以外でウィーン名物のシュニッツェルを3回も食べたのもいい思い出。

 続いてアルコール。オーストリアでは白ワインを、ベルギーとドイツではビールを中心に飲んだ。最後のフランクフルトでは、アップルワインを初めて飲んだ。ベルギービールを現地で飲むのは念願だったが、ベルギービールは度数が高くて喉ごしというよりもじっくり味わうものなので、喉越重視でごくごく行きたかった今回の僕の気持ちには嵌らなかった。でもこうやってみると、よく飲んでるな。。すごいのは、これらのビールが全て銘柄が違う(多分)ということだ。各地に伝統のある地ビールがあるのは羨ましい。

 オーストリアの方は集大成、ドイツの方は来年につなげるための調査と違いはあったが、どちらにせよ帰国後の整理&まとめが大変。


9月1日(金) 【中央防波堤】

 明日からヨーロッパなので、その準備のために一日休んで諸々の準備をしたいところだが、社会というものはそうもいかない。全く準備ができてないのでどういしょうかと思いつつ、東陽町の仕事場へ行く。これから1か月ほど仕事場に顔を出せなくなるので、片付けられる仕事を片付けておいた。

 昼前からは外勤で、中央防波堤へ。都民でも名前は聞いたことがあるかもしれないが、行ったことがあるという人は少ないであろう中央防波堤。フジテレビのあるお台場のさらに先に浮かぶ防波堤だが、その実態は広大な埋め立て処分場である。実際に今も東京湾の先端の方(中央防波堤外側埋立地や新海面処分場)ではごみの埋め立てが行われているが、既に埋立が終わったお台場方面の場所(中央防波堤内側埋立地)は東京のオリンピックのボートや馬術の会場になるということで、急ピッチで整備が進められている。僕も名前は聞いたことはあったが、普通一般人はよほどのことがない限り行かない場所なので、この機会に行ってみることにした。

 中央防波堤に行くには台場の東京テレポート駅からバスに乗る必要があり、りんかい線の東京テレポート駅にいくために新木場まで出る。中央防波堤にはレストランみたいなものは全くなく、東京テレポート駅の近くにも食べるところはあまりないので、新木場駅で昼食を食べていくことにする。といっても新木場駅近辺も目ぼしい店はあまりなく、カレーうどんの千吉に入った。新木場駅周辺に飲食店があまりないのか、正午の千吉はサラリーマンでかなり混んでいる。少し待ってから座り、揚げにんにくカレーうどんを注文。うどんにはご飯が付いていて、食べ方指南を見ると先にうどんを食べてから残ったスープにご飯を入れて雑炊風にして食べるのがおすすめ、と書いてあったので、その指南に従って食べた。カレーのマイルドさにニンニクの香ばしさが効いておいしかったが、うどんと白米というダブル炭水化物で食べ過ぎてしまった感は否めない。


<揚げにんにくカレーうどん(800円)>

<手順通り、最後は雑炊にする>

 新木場から東京テレポートまで移動し、中央防波堤行きのバスを待つ。昼間の中央防波堤行きバスはがらんとしていて、僕ら以外には1名の乗客しかいなかった。


<裏から見るフジテレビ>

<未踏の地、中央防波堤へ>

 そして中央防波堤内側埋立地に到着し、夕方まで用務。担当の方にいろいろと案内していたもらった。2020年の東京オリンピックでは中央防波堤周辺でボートと馬術が行われる予定になっていて、急ピッチで整備が行われている。ただ、現状の感じだと本当にここでオリンピック競技を行うのかという気がしないでもない。馬術会場予定地の「海の森公園」は、まだ一般開放されていなくて、カラスのたまり場になっていた。他にもオリンピック期間中にゴミの埋め立てを行うのかとか、人が来ると今の交通網だけでは混雑するのではないかとか、問題はいろいろ多そうだ。


<内側埋立地の合同庁舎展望所から>

<この海路がオリンピックのボート会場になる>

<馬術会場予定地の海の森公園>

<外側埋立地から羽田方面を眺める>

 夜7時過ぎに帰宅し、明日からの出張に備えて散髪したり服を買ったりする。僕の場合、年に1、2回の海外出張のタイミングが服の大幅な買い替えタイミングになっていて、今回も近所のジーンズメイトやユニクロで大量に買い込んだ。家からすぐの場所にジーンズメイトがあるのはありがたい。夕食はしばらく日本食が食べられなくなるということで、ココイチで海の幸とカニクリームコロッケのカレー。ちょっと高いけど間違いない。


<海の幸とカニクリームコロッケのカレー>

 ということで明日から17日間の欧州出張。帰国して次の日から1泊2日で北海道出張の後、その次の2日で非常勤7コマなので、ここからが正念場だ。


過去の日記

2017年 1 2 3 4 5 6 7 8
2016年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2015年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2014年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

モドル