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2013年 8月

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8月30日(金)〜9月1日() 【三陸】

 この週末は岩手・宮城県境の三陸地方へ出張。本来の目的は南三陸町で開かれる学術大会というかシンポジウムに参加(して手伝いを)することでしたが、せっかくの機会なので震災から2年半が経過した被災地を歩いてきました。

 回ったのは陸前高田、大船渡、気仙沼、南三陸など。大船渡と気仙沼はもちろん津波で被災した場所はまだまだだけど、津波の被害を受けていない市街地が別のところにもあったので、全体的には活気があるように見えました。一方で陸前高田は町の中心地そのものが被害を受けてしまっていて、一見すると復興が進んでいないようにも見えます。復興計画との兼ね合いもあるのだろうけれど、360度見渡す限りの被災地が物悲しい。2年振りの訪問だった南三陸の志津川も、当時とあまり変わっていない様子で、草が覆い茂っている部分だけが2年半の月日を感じさせます。


<陸前高田:奇跡の一本松>

<陸前高田:広がる震災の爪跡>

<大船渡:大船渡の市街地>

<大船渡:大船渡駅前の時計>

<気仙沼:港付近の被災地>

<気仙沼:夕暮れの気仙沼港>

<南三陸町志津川:2年前と変わらない旧防災庁舎>

<志津川:ホテルから見た旧志津川市街地>

 1日目の夜は復興支援という名目にかこつけて、気仙沼の 「福よし」 という居酒屋で夕食。この福よし、美○しんぼにも出てきて、炭火でじっくり焼かれる焼き魚が「日本一の焼き魚」と称された店だそうです。以前何かの雑誌で見て、長年一度行ってみたいと思っていた店でした。でも気仙沼は遠いし、一人ではなかなか行き辛そうな店で、二の足を踏んでいました。そうこうしているうちに、気仙沼港の目の前にある店は東日本大震災による津波で被災。しかし去年、少しだけ場所を移して新装で再開したとのこと。そして今回、出張のついでに3名で満を持しての訪問です。


<震災後、新装開店した福よし>

<ほやのランプ>

 基本的には3000円以上のおまかせで注文するのが良いということで、一人5000円のおまかせで注文。そこで出てきたのが以下の品々です。お通しの後は、まずいかのごろ焼き。いかの身とわたが一緒に和えられていて、いかの身が白くなった時が食べごろとのこと。濃厚な味が日本酒にぴったり。ごろ焼きの後は、刺身盛り合わせ。鰹、帆立、鯖、鯛、ホヤ、さざえなど。どれも新鮮でびっくりするほどの量なので食べ応えも十分。個人的には帆立の刺身がこんなにさくっとしているものだとは思いませんでした。そして次は生うに。まさかこんな量のうにがでてくるとは、という感じの量で、味も醤油いらず。久々においしいうにを食べた。

 そしてこの店の看板である焼き魚。この店の売りである喜知次(きんき)の他に、ほっけと鯖を焼いてもらっているということだったけど、せっかくなので追加で秋刀魚もお願いしました。食べた感想はもう言うことなし。秋刀魚のわたが全く臭くなく、ふわっととろけます。確かに今まで食べた秋刀魚の焼き物で、一番おいしかったかも。喜知次も肉厚で、最後に出てくるスープも絶品。ということで、ビールと日本酒を2本飲んで、会計は一人当たり7,000円でした。この内容で7,000円はかなり破格だと思います。始めて魚料理だけで(しかもかなりの高レベルのもので)腹がはち切れんばかりになったからなあ。絶対にまた行こう。


<まずはビールとお通し>

<いかのごろ焼き>

<刺身3人前>

<生うに1人前>

<純米大吟醸の男山「福よし」>

<秋刀魚>

<ほっけ>

<鯖>

<喜知次>

<最後は残った喜知次の骨を入れてスープに>

 ちなみに、今回の出張中に他に食べたもの。もちろんおいしかったけど、福よしの前に霞んでしまうのが残念です。


<恋し浜帆立バーガー@大船渡>

<南三陸きらきらうに丼@志津川>

 2泊3日の出張は無事終了し、帰宅したのは日曜日の夜7時過ぎ。明日から2週間ほどドイツとオーストリアに出張で、明日は朝4時過ぎには出なければならないと考えると準備がかなりしんどいですが、ウィーンでの一日休みの日を夢見て精進します。


8月29日(木) 【準備】

 明日から半月以上家を空けるので、今日はその最終的な準備。午前中は家で準備して、午後は大学の研究室に行って準備して、夜は吉祥寺でいろいろと買い出しして、あっという間に1日が終わりました。今回の欧州調査はかなりばたばたしているので、何か漏れがあるんじゃないかと気が気ではありません。

 吉祥寺の両替店で12万円をユーロに両替したら、戻ってきたのは900ユーロでした。今日のレートは1ユーロ134円らしい。去年の10月末は1ユーロ100円だったので、わずか10か月で驚きの円安ユーロ高になっています。10か月前だったら1200ユーロになっていたはずなので、その差は300ユーロにもなります。日本の景気のためにはいいかもしれないけれど、実際に海外に行くとなると辛い。現地ではなるべく節約した食生活にしないと・・・。

 その欧州に行く前に、明日から2泊3日で三陸へ。被災地を回り、シンポジウムに参加してきます。明日は陸前高田、大船渡を訪れた後、気仙沼に泊まる予定。時間がないのでボランティアは出来ないけれど、震災から2年半が経過した現地の様子をこの目で見てきます。そして夜は以前からの念願であった気仙沼の「日本一焼き魚がおいしい店(美味しんぼ談)」で、日本一と言われる所以を堪能する予定です。こっちはかなり楽しみ。今が旬の秋刀魚を心ゆくまで堪能したい。


8月28日(水) 【臭飯】

 今日は5時過ぎに起きて、早朝から昼まで家でひたすらに書類書き。何とか書類書きが終わって(というか強引に終わらせて)から、急いで立川の伊勢丹へ行き、今度の調査のためのお土産を購入。その後立川で昼食を取ってから国立の研究室に向かい、準備をしてから3時間のプロジェクト研究会。今度の調査のための勉強会を行い、最終的な行程を確認したことで、ようやく欧州に行く実感が湧いてきました。まあ、その前に2泊3日の東北もありますが、2週間の欧州が控えている前では2泊3日の国内など赤子のようなものです。。研究会後は研究室に戻って調査のための作業を進め、9時過ぎに帰宅、という一日でした。かなり慌ただしい一日だった。

 この慌ただしい一日の中だと、唯一食事をする時間が落ち着ける時間になります。でも今日はその心が落ち着くはずの昼食の時間に大きく裏切られるという始末。

 事の発端は23日の日記のこの部分↓

 最近は食べログなんて便利なものがあるけれど、この番組(=孤独のグルメ)は自分の足で店を見つけることの重要さを暗に指摘しているように思います。最近の自分の行動を考えても、インターネットの情報に頼り過ぎていて、事前に写真で店の雰囲気とか食べ物とか見てしまうので、実際に店で食べたときの感動が少ないもんなあ。(主人公の)井之頭五郎のように直観で初めての店に入ったほうが、食べた時の感動はもっと大きくなるのだろうと思います。

 このようにテレビの「孤独のグルメ」に感化された僕は、主人公井之頭五郎のように初心に帰るべく、今日は自分の直感でおいしそうな店を見つけて入ろうと思って立川の街をぶらぶらしました。そこで見つけたのが博多長浜ラーメンの店。店構えもまあ普通だし、久しぶりに長浜のあっさりとんこつラーメンを食べるのもいいなあと、自分の直感を信じて入りました。メニューを見ると、白いご飯と餃子がついたお得なランチセットがあり、値段も750円とお得だったので、これはいいやと注文。ここまではよかった、ここまでは。

 ところが、何かがおかしい。まず、僕より後に注文した人のラーメンの方が出てきました。この時点で、ん? 普通、極細麺の場合は茹で時間が短いので、すぐ出てくるはず。しかも店もそんなに混んでなかった。にもかかわらずかなり待たされ、挙句に後客に先を越されたのは謎です。あまり時間もなかったので、ちょっとイラッとしました。が、まあラーメンがおいしければいいかということで何とか冷静になり、耐えて待ちました。

 待つこと8分。ようやくラーメン、餃子、ご飯が到着。しかしこのご飯が到着した瞬間、僕は自分の目を疑いました。ご飯が黄色くて臭い・・・。まるで安い炊飯器で数日間保温しっぱなしにしたような、そんなご飯です。

 僕はこの「古いご飯」というのがトラウマで、臭いをかぐだけで吐き気がします。ほとんど好き嫌いがない人間だと自負している僕が、唯一ともいってよいほど駄目なのがこの古いご飯、通称臭飯。子供の時に何度も実家で出てきて、そのたびに母親と喧嘩する原因となった臭飯。時代が進歩して炊飯器のレベルが上がり、飲食店のサービスも向上した現在では、ほとんど絶滅したと思っていた臭飯。その臭飯に、久しぶりに会ってしまいました。奴はまだ絶滅していなかった。

 もうこの時点でテンションはだだ下がりなのですが、追い打ちをかけるようにセットの餃子もまずい。冷凍品をそのまま解答したのか肉の臭みがします。肝心のラーメンも、麺に独特な臭いがある上に葱が臭い。臭いのオンパレードでした。ここまで来るとテンションが下がるどころか、怒りを覚えるレベルになってしまい、無言の抵抗としてご飯には全く手を付けず(というか臭すぎて手を付けられないのだけど)、ラーメンと餃子は半分だけ食べて店を出ました。食べ物を粗末にしてはいけないことは重々承知しています。承知しているけれど、今日は本当に我慢ができなかった。あんな料理の仕方をしたら、米や肉が可哀想だ。


<久しぶりにびっくりする味だった>

<昼のラーメンと同じ値段なら断然こっち>

 ということで、久々に散々な昼食になってしまいました。僕にはゴローさんの真似は10年早いようです。よく考えたら、原作漫画のゴローはふらっと入った店でよく失敗しているしなあ。やっぱり今後はきちんと予習して臨むようにしようと固く決意しました。ちなみに夜は閉店間際の寿司店で半額になっていた大トロとマグロ漬けの握りを買って、合計750円。出来合いの寿司だけど、十分おいしかった。これと昼間のラーメンセットが同じ値段だと考えると、また怒りが・・・。


8月27日(火) 【女心と秋の空】

 今日は本当に良い天気。「良い天気」というのは快晴なのもさることながら、過ごしやすい湿度と気温ということでもあります。これまでの湿度高めの猛暑が嘘のようです。日向は暑いけど、日陰に入れば涼しいというのは理想的。研究室でも窓を開けていれば、涼しい風が入ってきて快適でした。一年中このくらいの気候だったらなあ。

 朝方までいろいろと仕事した後、一旦寝て、午後から国立の研究室へ。調査の出発まで1週間を切ったので、全体的にバタバタしています。事務的にも研究的にも準備が追い付かないので、皆がイライラするのも仕方がない。

 そういう感じで準備を進め、夜10時前にようやく一息。イライラを少しでも発散すべく、Y君とI君とバーミヤンでビールを飲みながら夕食にしました。バーミヤンはフライドポテトとか餃子とかザーサイとかから揚げとかいった各種おつまみが安いので、ビールを飲んでも安く収まります。いわゆる「せんべろ」にも近い。


<秋のような澄んだ空>

<〆は吉祥寺の富士そばで鴨つけ麺>

 帰りに吉祥寺の富士そばで軽くそばを食べた後、日付が変わる頃に帰宅してそのまま倒れるように就寝。


8月26日(月) 【ようやく涼しくなってきた】

 最近はなかなか時間が取れず、日記も書けてませんが、便りがないのは元気な証拠ということで(正直なところあまり元気ではありませんが)日々暮らしています。今日は一日中、来週に迫ったヨーロッパ調査の下調べ。下調べをしているとこれまでの様々なことが頭の中を過ってイライラしてきますが、何とか心を落ち着けて。精神を統一し、集中力を生み出すのも重要な能力の一つなのだと改めて感じました。

 今週金曜から日曜まで東北出張で、翌月曜日は朝一番で成田へ行き、そこから2週間ほどヨーロッパなので、帰ってきたら9月中旬。帰ってきたらすぐに後期の非常勤が始まり、月末には1本論文の締切もあるので、今後も何だかんだでバタバタとした日々が続きそうですが、せめてイライラを溜めず心穏やかに過ごしたいものです。


8月23日(金) 【なるほど、そういうのもあったのか】

 朝起きて、録画しておいた「孤独のグルメseason3」を見る。毎週の録画予約をしている二番組のうちの一つです(もう一つはタモリ倶楽部)。今回は目黒区駒場東大前が舞台。駒場に10年間通い続け、そのうち2年間は実際に住んでいた僕にとって、ホームと言っても過言ではない場所です。ということで、どの店が取り上げられるのか楽しみでした。

 で、キャンパスやみしま、駒場野公園などが出た後で、実際に取り上げられたのが住所的には大橋に当たる 「ボラーチョ」 と言う店。その前に出てきたアンティークショップも含め、前に住んでいたアパートの目と鼻の先にある店で、実際によく店の前を通っていました。ただ、当時はどんな店か気にはなっていたものの、入る勇気がなく、ずっと素通りしていた店でもあります。今回実際にゴローさんが食べているのを見て、めちゃくちゃ良さそうな店じゃないか・・・と、当時勇気を出さなかった自分を叱りたい気分になりました。パンにマッシュルームガーリックのソースをつけて食べているのが本当に何ともおいしそうだった。ちなみに今回の放送のまとめは こちら など。

 最近は食べログなんて便利なものがあるけれど、この番組は自分の足で店を見つけることの重要さを暗に指摘しているように思います。最近の自分の行動を考えても、インターネットの情報に頼り過ぎていて、事前に写真で店の雰囲気とか食べ物とか見てしまうので、実際に店で食べたときの感動が少ないもんなあ。井之頭五郎のように直観で初めての店に入ったほうが、食べた時の感動はもっと大きくなるのだろうと思います。何はともあれ、今度一度ボラーチョに行こう。

 今日は家で一日中仕事をして、夜は近所のスーパーで焼さんまが売られていたので、今年初の初焼きさんま。昨日の初さんま刺身に続き、さんまの季節になってきました。ただ、やっぱり焼きあがって数時間たったものは相当食感が落ちてしまうので、正直いって冷たさとパサパサ感だけが記憶に残っています。冷たいと脂が固まってしまう。やっぱりさんまの塩焼きは出来立てを食べないと駄目だということが良く分かりました。


<今年初の焼きさんま>

 定食で新さんまの塩焼きを出している店があったら教えてください。


8月22日(木) 【】
    


<馬刺し>

<なめろう>

<鮭ハラス>

<カニみそ>

     


<今年初のさんまの刺身>

<残った骨は揚げてもらう>

     


8月7日(水)〜9日(金) 【今年は夏の山形へ】

 ここ数年、夏は2泊3日程度で気ままな一人旅をしてきています。2011年は出張でそれどころではなかったけれど、2010年は黒部・立山、2012年は白川郷・高山・郡上八幡へと行きました。さて、今年はどうしようかと思っていたところ、今週は国立の勤務が出張振替で休みになったので、出かけるタイミングはピンポイントでここしかないということで、2泊3日で束の間の夏休みにしました。今年は行先を山形に定め、10年振りの酒田・鶴岡と初訪問の米沢へ。今回は青春18きっぷを使い、のんびりとした鈍行の旅です。とりあえず、日常から抜け出したい一心で、6日夜の新宿発新潟行きムーンライトえちごに乗りこみました。

 8月6日:夜、新宿からムーンライトえちごに乗って新潟方面へ・・・
 8月7日:新潟→酒田(酒田の町を観光)→象潟(九十九島を見て温泉に入る)→鶴岡泊
 8月8日:鶴岡(羽黒山参拝)→新庄→米沢泊(米沢牛のすき焼きを食べる)
 8月9日:米沢(米沢の町を観光)→福島→いわき→東京

 さすがに山形は毎日暑くて、炎天下の中歩くのはかなり大変でした。でもどこに行っても緑が多く、特に新潟に負けないくらいの青々とした田んぼを見ると心が安らぎます。下の写真を見てもらうと分かるように、撮った写真の多くが緑色でした。僕自身が緑を欲していたに違いない。

 酒田と鶴岡は10年振りでしたが、10年前に巡った町の記憶が全くなく(それ以外の部分は記憶に残っているのだけど)、実質初訪問のような感じでした。有名な山居倉庫にも行ったことがあるはずなんだけど、ほとんど記憶がないんだよなあ。今回はゆっくりといろいろなところを巡ることができたし、写真を撮ったので、きっと記憶に残るはず。初めての米沢は、米沢牛もさることながら、米沢藩の改革を断行した上杉鷹山公を全面に押し出しているのに圧倒されました。最近は大河ドラマの影響で直江兼続も押し出されているようです。 


<初のムーンライトえちごに乗る>

<酒田:廻船問屋の鐙屋>

<酒田:山居倉庫と欅>

<酒田;超富豪本間家の別邸>

<象潟:夏の九十九島>

<象潟:九十九島を高い場所から>

<鶴岡:国宝の羽黒山五重塔>

<鶴岡:羽黒山の参道を登る>

<濁りまくっている最上川>

<米沢:米沢のヒーロー上杉鷹山公>

 今回の旅行中に食べたもの。庄内地方は枝豆の一種である「だだちゃ豆」の産地で、ちょうど旬だったこともあったので、いろいろと食べてきました。鶴岡の居酒屋で食べただだちゃ豆のかき揚げは濃厚でおいしかった。そして米沢と言えば何と言っても米沢牛ということで、米沢牛のすき焼きを。適度にサシが入っていて、しかも量が多かったのでご飯二杯目は牛丼形式にでき、満足感が高かった一品でした。これで2000円なら結構安い。


<ががちゃおこわ(酒田:清川屋)>

<ワンタン麺(酒田:満月)>

<だだちゃ豆のかき揚げ(鶴岡:滝太郎)>

<黒ソイの刺身(鶴岡:滝太郎)>

<地物刺身定食(鶴岡:滝水亭)>

<米沢牛すき焼き定食(米沢:杵)>

<米沢牛を接写>

<ご飯2杯目ですき焼き丼にする>

<米沢牛コロッケバーガー>

<山形のだしそば(米沢駅立ち食い蕎麦屋)>

 あとは本当にずっと暑かったので、それにかこつけてご当地ソフトもいくつか。気が付けば3日間で4つも食べてました。米沢で食べた「うこぎソフト」とは、うこぎという植物を使っているもので、ウーロン茶のようなほんのりとした苦味があります。


<つや姫ソフト(酒田)>

<だだちゃ豆ソフト(酒田)>

<アスパラのアイスクリーム(新庄)>

<うこぎソフト(米沢)>

 ということで、なかなか満足の行く旅行でした。ちょっと気が早いけれど、来年はどこに行こうかな。


8月6日(火) 【家系のようで家系でない】

 今日は採点答案と成績表を引っ提げて非常勤先へ。いつも時間の電車に乗って最寄り駅に行ったところ、夏休み期間中は駅から出ている教職員用スクールバスの間隔がかなり空くようで、30分ほど時間を潰さなければいけなくなりました。ということで、これまでずっと目を付けていたラーメン屋に行ってみることに。これまでは授業の準備とか疲れとかがあったので、登戸や向ヶ丘遊園周辺の店で優雅に食べる余裕がなかったけれど、さすがに今日は余裕があります。

 目的は 雪濃湯(スールータン) という店。牛骨でスープを取った「牛骨スープ」が有名だということで、その代名詞となっている「醍醐麺」を注文しました。海苔、葱、ほうれん草とに茶色く濁ったスープ、さらに丼の色と、一見すると豚骨醤油の家系ラーメンのように見えます。でもスープを飲んでみると家系スープとは全く違い、強い甘みとまろやかさがあります。これが牛骨に起因しているのかどうかは分かりませんが、とにかく甘い。でもこれはこれでおいしい。また時間を置いて食べたい味です。

 この店、牛骨を売りにしているため、何度か危機に陥っているそうです、1回目は2001年のBSE問題、2回目は2011年の放射能汚染問題。どちらの際も牛骨の使用を中止して、豚骨スープに変更したそうで、牛骨の使用がいかにリスクが高いかが分かります。今は牛骨に戻っていますが、いつまた牛骨が使えなくなるか分からないので、食べられるときに食べておいた方が無難なようです。


<いがぐりが気になるけど目的は1階の雪濃湯>

<牛骨スープの醍醐麺>

 食後、非常勤先へ行って採点答案と成績表を提出してから帰宅。とりあえず、肩の荷が降りたということで、ここから束の間の夏休みへ。


8月5日(月) 【諸々】

 今日は昼から国立の研究室へ行き、あれやこれや細々した作業。採点の最終結果をマークシートに書き写したり、ドイツの鉄道を予約したり、メールを処理したりと、本当に頭を使わない細々とした作業だけど、結構時間が取られるものばかりです。大学の手続きはかなり電子化していると思っていたけれど、成績の最終報告は手作業で行わなければならないということで、少し意外でした。もちろん、この点は大学によって違うとは思います。文系中心の大学だと電子化が遅いのかもしれません。

 帰りに三鷹の病院によって定期診察を行ってから帰宅。


8月4日() 【夏の祭典スペシャル】

 今日もひたすら採点。始めた時にには終わりの見えなかったリアクションペーパーの採点も、夕方になって何とか終了しました。今回教訓として、RPは提出してもらったその週に採点することを学びました。最後の最後まで溜めてしまうと、本当に面倒なことになってしまう。実際のところ、精神的には期末試験の採点よりも大変だった気がします。とにかく、来学期はRPのやり方を少し見直さないと。

 全ての採点が終わったところで、欠席回数や救済レポートの結果を含めて総合得点を出し、得点調整をしてから最終得点の決定。得点調整に意外と時間がかかったものの、とりあえず日付が変わる頃に全てが終わりました。間に合わないかと思ったけれど、無事に終わってよかった。世の中の諸先輩方が「祭典」という言葉を使っているのが良くわかる一週間でした。


8月3日() 【27時間テレビを見ながら採点をする】

 今日は家に籠ってひたすら採点。夕方、ようやく期末テストの採点が終わったので、最後にこれまで溜めてしまっていた4回分のリアクションペーパーの採点に取り掛かることに。こちらはテストの採点よりも苦行で、約1000枚の感想や解答に目を通して点をつけるのはまだいいとして、エクセル上に点数を記載するのが本当に大変。期末テストの答案用紙は学籍番号順になっているからいいけれど、いつものリアクションペーパーは本当にバラバラになので、点数を記載する際にはエクセルのセル上を行ったり来たりです。学籍番号順に並び替えるバイトを雇いたいくらい。

 夜はフジの27時間テレビをやっていたので、それをBGMにしつつ、終わりが見えないリアクションペーパーの採点を進めました。今年は女性芸人が司会と言っていたけれど、実質さんまが司会のようなもので、看板に偽りありです。そっちの方が面白いからいいけど。


8月2日(金) 【納涼の季節】

 今日も国立へ。午後プロジェクト研究会に出席した後、その後の納涼懇親会は欠席して駒場へ。いつもならプロジェクトの飲み会には出るところですが、今日は駒場の師匠から珍しく「飲み会をしませんか」という連絡をいただいたので、参加せざるを得ません。国立の皆さんとはこれからも頻度高く飲める予定だけれど、なんせ師匠とは飲む機会はほとんどないので。ということで、駒場で開かれていた出身ゼミ(というか論文研究会)の懇親会に遅れて参加しました。しかし何というか、最近は駒場に行くと緊張するというか、胸が締め付けられる思いがします。

 参加人数はそこまで多くなかったけれど、いつも通りというか、この飲み会(というか会食)に参加すると、僕はかなり年下になります。でも知らない間に博士課程に進んでいた学生さんがいたので、一番下ではなくなったことは幸いでした。今日は師匠とも席が近かったので、赤ワインを飲みながら今後のことも含めていろいろな話を。本当にいろいろな話ができて良かった。ただ、飲み会の雰囲気自体は何だか僕の想像する「古き良き大学の研究室」という感じがして、良くも悪くも如何に自分が国立の方に染まって行っているかが浮き彫りになった気がします。まあ、国立の方にシフトして早5年だからなあ・・・。

 客観的に自分の立ち位置のぶれ具合を確認して帰宅。有意義な一日でした。 


8月1日(木) 【8月になりました】

 早いもので今日から8月。7月は前半で講義が終わったので、後半は少し自分の時間が取れると思ったら、いつの間にか過ぎて去っていました。時間の使い方が下手なのでしょうか。このペースで行くと、人生すぐに終わってしまう。。

 今日も国立へ行き、ひたすら試験答案の採点。面白解答はあまり書かないようにとは思っているけど、どうしても一つだけ。今教えている分野では「ピグー税」と「ボーモル=オーツ税」という重要な税が出てくるので、その二つを解答させる問題を出したところ、結構な珍解答が出てきます。「グピー税」「ポーモル=オーツ税」「オーモル=ポーツ税」といった、「ピグー税」と「ボーモル=オーツ税」という文字がゲシュタルト崩壊している中で見かけると思わずマルをつけてしまいそうになるような惜しい解答や、「ブランコ税」「モーガン税」といった、恐らくDeNAのファンであろう学生が苦し紛れに埋めたと思われる解答など。これは重要だからきちんと覚えてねと言ったんだけどなあ・・・。まあ、そういう解答を見ると思わずクスッとしてしまうので、殺伐とした採点の最中のちょっとしたオアシスのような役割は果たしてくれますが。

 そんな感じで7時くらいまでかかってようやく全体の3分の2の採点を終え、その後は疲れを紛らわすためにドイツのおいしいビールでも飲もうかと、Y君と ノイ・フランク へ。店内は予約で満席だけど、外の立ち飲みスペースなら空いているということで、立ちながらレーベンブロイなど。ドイツの樽生ビールはおいしいです。来月には再びドイツに行くので、その予習ということで。


<レーベンブロイ>

<初めてのレドール・ピルス>

<ヴァイエンステファン・ヘーフェ・ヴァイス>

 外で立ち飲んでいたら中の席が空いたようで、途中でカウンター席に移動しました。座って飲むと文字通り「腰を落ち着けてしまう」態勢になり、ついつい2杯目、3杯目と手が伸びてしまいます。2杯目に飲んだベルギーのレドール・ピルスは、やや癖のある香りで、好みが分かれそうです。僕は少し苦手。3杯目は安定のヴァイス。こちらは僕の好み。そしていつもながら料理もおいしい。


<茹でソーセージ>

<焼きソーセージ>

<ポテトサラダ>

<豚の何かだがおいしかった>

 ノイフランクの閉店時間まで飲んで、その後山口居酒屋へ。ハイボールを飲みながら、いかに僕が金子みすずの詩にトラウマがあるか、という話をし、程よく酔ったところで帰宅しました。本格的に冷たいアルコール飲料がおいしい季節になってきたなあ。


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