このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
美しきフレンチロコよ、お前はこのまま朽ち果ててしまう運命なのか・・・・・・・ |
貨物列車運用の機関車の一大基地、豊台機務段。 出入区がひっきりなしに繰り返される喧騒から離れた機関区の片隅で、 ひっそりと佇むND4型です。 かわいそうに・・・。雨ざらしにされてしまってますが、 幸いなことに、フレンチロコの優雅な姿はほぼ原型をとどめています。 |
正面の大きな2枚窓、その下左右に配置されたライトユニット。 この端正な顔立ちは、その後同じくフランスから輸入された8K型電気機関車にも継承されています。 しかし、豊沙線からND4を駆逐したカマこそ、 同郷の後輩である8K型電気機関車だったのです。 なんと皮肉な運命なのでしょう・・・。 |
反対側のエンドから撮りました。 こちらから見ると、サイドグリルの一部に損傷が見られます。 正面のカウキャッチャー風のプロテクターもすでにありません。 ライトの一部も・・・。 |
銀色に輝く鉄路局徽章とナンバープレート。 少しばかりくすんではいますが、未だに輝きを放つメタリックシルバーは、 もう動くことはない今も、 フレンチロコの誇りを守るかのごとく輝き続けています。 |
車体側面中央部分に書かれた所属表記と、その下に取り付けられた製造銘板は、 ほぼ現役当時のまま残っていました。 |
下からキャブを仰ぎ見ます。 キャブの窓ガラスは、正面の大窓こそ奇跡的に破損を免れていますが、 側面のものはほとんど割れてしまっていて、 このように細く切られた薄い鉄の板が、鉄格子のように貼り付けられています。 この写真を見ていると、大流行した映画『タイタニック』のワンシーンのように、 瞬時に全てが色鮮やかに復刻され、過日の日常の風景が眼の前に繰り広げられていきそうな錯覚に陥ります。 かつてはこのキャブ窓から機関士が顔を出し、 北京訛りの大声がにぎやかに行き交っていたことでしょうね。 |
豊台機務段の片隅で、静かに現役機を見守るND4です。 こうして見てみると、ND4も現役機のように見えますね。 かつては5号機、15号機、46号機の3輌が残っていたというND4の廃車体も、 5号機と46号機はすでに解体されて姿はなく、 この15号機が最後の1輌となってしまいました。 願わくは、最後に残ったこの15号機を、きれいに整備して博物館へ・・・と夢見たりしますが、 現実はなかなかそうもいかないかも知れません。 せめて、豊台機務段の後輩たちを見守る“守り神”として、 一日でも永くフレンチロコの優雅な姿を残していて欲しいと願うばかりです。 ☆☆☆ 訪問:2006年1月 最後までご覧いただきありがとうございました。 |
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