このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





☆中国の客車について
 
中国の客車についての簡単な解説です。
 
☆中国の客車のあゆみ☆
 
中国がはじめて国産客車を開発・製造したのは意外と遅く、1953年のことでした。このとき製造されたのが21型客車で、これまで輸入車などに頼ってきた中国の鉄道車両工業において、この21型客車の誕生は、1949年の国産貨車の誕生とともに、まさに鉄道車両工業のエポックメイキングと言うにふさわしい出来事でした。
 
21型客車は、その後誕生する客車の基本形となり、22型客車や23型客車が登場していくことになります。
22型客車に替わる新シリーズとして25型客車が登場しましたが、登場してまもなく、文化大革命の影響で開発・製造が中断されてしまいました。しかし、1978年には開発・製造が再開され、2003年に25T型が登場するまで、様々なバリエーションの車両が誕生していきました。その種類たるや多種多様で、同じ25型シリーズでありながら、全くの別形式として分類してもよいのではと思わせるほどです。
 
1880年に唐山機車車両工廠が設立されてから70年余り、車両工場では輸入車の整備ばかりを行っていた中国の鉄道車両工業ですが、1949年に自国で貨車を製造して以来約50年を経た21世紀には、全国に35の鉄道車両工廠を擁し、自国の車両のみならず、輸出まで手掛けるほどに成長しました。
 
まだまだ機関車が牽引する客車列車が多くを占める中国の鉄道ですが、これからも引き続き新型客車を開発・製造していくのか、電車や気動車などに傾倒していくのか、中国の鉄道車両工業がこの先どのような発展をしていくのか、これからの中国の鉄道がどのように発展していくのかということとともに大変興味深く、楽しみです。

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