車両図鑑の中で、東風11G型(DF11G)の“G”は、中国語の“供電”のローマ字表記“Gong Dian”の“G”だとご紹介しましたが、じゃぁ、入換機の東風7G型(DF7G)の“G”も“供電”の“G”なのでしょうか? 結論から言うと、「いいえ」です。 東風7G型は供電設備を持っておらず、また、入換機という性質上、供電設備はまず必要ないものと思われます。では、なぜ“G”なのでしょうか? 答えは簡単。 東風7型(DF7)シリーズは非常に長い期間にわたって製造されており、一形式の中に多数の改型が存在します。中国の鉄道の機関車の形式表示では、形式の数字のあとにアルファベットを付けて同一形式内の改型を区別する方式をとっているため、順番が来ればその記号が使われることになります。 つまり、東風7G型の“G”は、順番で付けられた記号なのです。 電気機関車では、韶山9G型(SS9G)が“G”という記号を使ってますが、こちらは先輩格の韶山9型(SS9)も供電設備を持っており、何で“G”という記号を使うのかと思いますが、こちらの“G”は、“改”の中国語ローマ字表記“Gai”から由来しているという話を聞いたことがあります。 そういえば、韶山7E(SS7E)は供電設備を持っている機関車ですが、中国の機関車の形式表示の法則を守って(?)、アルファベットの順番で区別されていますね。株州機車工廠と大同機車工廠の考え方の違いなのでしょうか? “G”と同じように、ある意味を含んだ記号として、交流モーターを使用したタイプの車両に付けられる記号“J”(“交流”の中国語ローマ字表記“Jiao liu”の“J”)がありますが、これも順番が来たら使われるのかなぁ・・・?などとも考えてしまいます。 中国の形式記号は、奥が深いのか、アバウトなのか? 調べていくと夜も寝られなくなってしまいそうです・・・。 |