☆25型客車
25型客車は、22型客車を基礎に発展させた形式で、1967年に試作第一編成がデビューしました。しかし、文化大革命のために開発・製造は凍結されてしまいました。1978年に開発・製造が再開されたものの、再開当初はごく少数の車両しか製造されず、本格的に製造されるようになったのは1980年代に入ってからのことでした。
車体長は25.5mと、21型などの従来の車両より約2〜3m長くなりました。
1980年代後半から1990年代前半にかけては、中国において鉄道車両の製造技術が成長した時期でもあり、25型客車にも様々なバージョンが誕生しました。その中には2階建て車両もありますが、中でも画期的だったのが、集中電源方式を採用した25G型(製造初年1991年)や、時速160Km/hの高速走行に対応するためにボディーマウント方式の車体を採用した25Z型(製造初年1993年)などで、それぞれに新しい技術を意欲的に採用した車両となっています。このような新技術は後に開発される車両にも活かされ、特快列車用の25K型(製造初年1997年)には集中電源方式が、2004年4月の第5次大提速で誕生した直達特快列車に使用されている25T型(製造初年2003年)には集中電源方式とボディーマウント方式の車体が採用されています。
・運転許容速度:120〜160Km/h 全長:25.5m