☆東風11G型(DF11G)
『跨越』よ、さあ超えて行け!中国鉄路の新時代へ!
直達特快の先頭に立つ超弩級急客機!
2004年の第5次大提速に備え、2003年下期に初号機が落成した2両永久連結方式の準高速型電気式ディーゼル機関車です。
車軸配置はC−C+C−Cで、運転最高速度は170Km/hです。
試運転が始まる前は時速200Km/h対応の高速型ディーゼル機関車としてデビューするのではないかと期待されましたが、従来のDF11シリーズと同じく準高速型としてデビューしました。
第5次大提速の目玉である直達特快列車を牽引する機関車だけに、中国鉄道部からの期待は大きいようで、このDF11Gには、2004年の第5次大提速の頃に中国鉄道部が呼びかけていた「中国鉄路的跨越式発展」というスローガンにちなんで『跨越』という愛称が付けられています。
東風4DF型(DF4DF)で試験的に導入された客車電源用発電エンジンを搭載しており、この客車電源用発電エンジンで発電された電気を牽引する客車のサービス用電源として使用することによって、25K型客車などで編成されている集中電源方式の客レを、空調発電車を連結せずに運転することができるようになります。
DF11Gの「G」は「供電」を意味し、「供電」の中国語ローマ字表記(Gong dian)のGから由来するものです。
このDF11Gでは、車両ナンバーの表示方法に変化が見られます。
これまで2輌永久連結型の機関車では、1組となる2輌のそれぞれの車両の製造ナンバーにAとBを付けて分けていましたが、このDF11Gでは、1輌ごとに独立した車両ナンバーが与えられるようになりました。
DF11Gは北京、上海、済南などに配備され、2004年の第5次大提速で北京・上海などの主要都市発着で設定された途中停車駅の無い直達特快列車(列車番号の最初のアルファベットが“Z”の列車)と、一部の行包快車(特急荷物列車)に充当されており、乗務員が長時間無停車での運用に耐え得るように、電子レンジや便所などが設置され、乗務員の長時間乗務に対応した設備が備えられています。
・最大出力 7220Kw/h(3610Kw/h×2輌)
・運転最高速度 170Km/h
・車軸配置 C−C+C−C